効率的に仕事を進める上で、基本となるのがデスクの整理です。デスクを整理することで、ビジネスマンが得られるメリットはたくさんあります。というより、「メリットしかない」と言っていいでしょう。ここでは、3つの具体的なメリットについて話していきます。
1. デスク整理の習慣がビジネスそのものの整理につながる
習慣となった「整理整頓」は、立派な「能力」です。「よし、整理しよう」と意識してするのではなく、整理することが習慣になれば、それがそのまま、自然にビジネスそのものに生きてくるのです。自分のタスク、スケジュール、頭の中にある情報、思考法など、ビジネスに関する、あらゆることに必要なのが「整理」です。デスクを整理する習慣を身につけることによって、そうしたビジネス上の「整理」も、習慣になると言っていいでしょう。
特に、思考の整理が苦手な人は、ぜひ、デスク整理からはじめてください。頭の中の整理ができる能力を持つために、まずはデスク整理の習慣を身につける。これが有効な方法なのです。
2. スムーズに集中力をもって仕事を進められる
デスクがきちんと整理されていない状態で仕事をすることを想像してみましょう。デスクに資料が山積み、ファイルの並べ方もいい加減、引き出しのなかもごちゃごちゃ、という状態で仕事をしようとすれば、多くのロスタイムが生じてしまいます。
たとえば、出社してすぐに、会議に必要な資料を作成するとしましょう。乱雑なデスクでは、仕事を始めるまでに時間がかかってしまいます。山積みになっている邪魔な資料をどこかへ片付けて、作業スペースを作らなければなりません。これはまったく無駄な時間というしかありません。このように、まず、スタートが出遅れるわけです。
スタートさせたあとも同様です。資料作成には当然、他の資料も必要になります。乱れたデスクから、必要な資料を探すのは時間がかかるでしょう。先ほど、どこかへ片付けた「山」の中に、その資料があるかもしれません。その場合、その片付けた「山」を整理する必要が生じるわけです。
こうしたロスタイムが度々生じると、集中力をもって仕事を進めることは不可能ですし、ミスにもつながってしまうでしょう。逆に、デスクが整理されていれば、仕事に集中でき、ミスも起こりにくいというわけです。
3. 資料類の紛失を防止できる
もう1つ、資料類の紛失を防げるというメリットもあります。乱れたデスクでは、しばしば書類やレター、あるいは名刺などの紛失が起こります。完全に紛失したわけでなくても、どこかに紛れ込んでしまって、探しても見つからないというケースが多いのです。
これはビジネスマンにとって、大変なデメリット。場合によっては仕事に致命的なマイナスにもなりかねません。常にきちんとデスクが整えられていれば、そうしたことは起こりません。
「仕事の忙しさにかまけて、デスクが乱れがち」という人は、上記のメリットを認識して、まずは一度デスクをきれいにしてしまいましょう。そして、それ以降はその整った状態を保つよう努力すること。それが習慣になれば、「整理力」という能力が、自分の中に生まれてきます。
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