自分がマネジメントするセクションのチーム力を高め、よりより成果を上げるためには、「部下から好かれる上司」を目指さなければなりません。いかに有能なメンバーが揃っていても、メンバーたちが上司に反感を持っているようでは、チームワークは成り立たないでしょう。では、どうすれば部下から好かれる上司になることができるか。ここでは、心がけるべき表情と言葉の習慣について説明します。
1. 穏やかな表情と挨拶
まず、もっとも基本的な習慣から。人間同士の付き合いで一番基本となるのが、表情と挨拶です。いつも苦虫を噛み潰したような表情の人に、好意を持つことはできません。マネジメントスタッフともなれば、仕事の責任も増し、悩みを抱えることも多くなります。
ですからつい、暗い表情、厳しい表情になってしまいがち。しかし、部下の前では、できるだけ穏やかで明るい表情を見せるよう、意識しましょう。それだけで、部下の持つ印象は変ってくるはずです。
同時に挨拶も大切。部下からの挨拶に明るく応じることは言うまでもありませんが、自分からも積極的に「おはよう」「お先に」と言った挨拶をかけること。部下は、上司から明るく挨拶されるだけで、うれしく感じるものです。これが、部下から好かれるための基本と言えます。
2. キーワードは「ありがとう」、部下に感謝する習慣
表情と挨拶は基本中の基本。それを習慣にした上で、次に心がけるべきは「ありがとう」と部下に感謝する習慣です。たとえば、部下から的確な報連相を受けたとき、多くの上司は「わかった」という反応をしがちです。
それが間違いというわけではありません。しかし、それだけでは部下のモチベーションは上がりません。その時、ひと言「ありがとう」という言葉を添えてみてはどうでしょうか。「的確な報告をしてくれてありがとう」「きちんと連絡をしてくれてありがとう」「君はよく相談してくれるね。ありがとう」、上司からの「ありがとう」ほど、部下にとってうれしい言葉はありません。
実際には、多くの上司が部下に対して「ありがとう」という言葉を、あまり使わないもの。それだけに、感謝のひと言が、部下の心を捉えるのです。部下から好かれる上司になるためのキーワードは「ありがとう」です。その意識を持って、「ありがとう」を習慣づけるようにしてください。
3. 労いのひと言
もう1つ、言葉に関して心がけるべき習慣は「労い」です。残業をしている部下に対して「ご苦労さん。あまり無理しないように」、早朝出勤した部下には「朝、早くからご苦労さん」のひと言をかける。
当たり前のように感じるかもしれませんが、自分の仕事の忙しさにかまけて、つい労うことを忘れてしまう上司が、実際には少なくありません。これも習慣にしてしまえば、意識せずとも自然に口にできるようになるでしょう。
部下から好かれる上司とは、「感謝や労いをきちんと言葉にして伝えられる上司」ということになります。上司の人は、ここで紹介したことを意識して、仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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