職場の業務効率を改善し、規律遵守の意識を従業員に徹底させるのに必要なのが、勤怠管理システムです。勤怠管理システムを導入することで、就業時間を遵守する意識が職場全体に根付き、勤務時間内に必要な私語を無くそうとすることで、業務効率の改善が実現します。
勤怠管理システムの導入はメリットが大きいですが、注意しなければいけない点も存在します。今回は勤怠管理システムを導入するにあたって、注意しておくべきポイントを紹介します。
コストがかかる
勤怠管理システムの導入にあたって注意しておかなければならないのが、導入にかかるコストの問題です。勤怠管理システムは、一般的にはタイムカードなど機械式のシステムを導入して管理が行われます。
これは勤怠管理の不正を防止すると同時に、社員全員に勤怠管理システムが公平に行われていることを示す効果があるのですが、勤怠管理システムは導入コストが高く、中小企業では大きな負担になってしまうことがあります。
勤怠管理システムを導入することのメリットと比較すれば、コストは決して過大なものではありませんが、資金の少ない中小企業にとっては、たとえメリットがあると分かってはいても、初期費用は大きな負担になってしまうのです。また、社員数が多くなればなるほど勤怠管理システムもそれに対応する必要があるため、どんどんコストがかさんでしまうという問題もあります。
一部の社員にだけ勤怠管理システムを導入すると、かえって社員同士の不公平感が生まれてしまうので、導入時は全社員一斉に導入する必要があり、初期コスト負担の問題はどうしても避けて通ることのできない問題です。
正確な管理に失敗する
勤怠管理システムは非常に便利なシステムですが、完璧なシステムというわけではありません。悪意を持った人間が不正を行おうとすれば、勤務時間を改ざんすることは不可能ではありませんし、うっかりしたミスで誤った時間が記録されてしまうことも十分に考えられます。
どんなに優れた勤怠管理システムであっても、それを実際に運用するのは人間です。システムの中に人間が関わっている以上、完璧な形でシステムが運用できるということはあり得ません。常に問題の発生に備え、リスクを注意しておく必要があります。
管理自体が目的になってしまう
勤怠管理システムの導入は、仕事の効率改善や規律遵守のための手段に過ぎません。しかし、勤怠管理システムを過剰に重要視してしまうと、社員の中に勤怠管理システムさえクリアすれば問題ないという意識が生まれてしまい、就業時間は遵守するが働かないという人間が出てきてしまいます。
時間を厳守するのは重要ですが、時間さえ守れば後はどうでもいいということではありません。社員の中にたるんだ空気が生まれないよう注意が必要です。
勤怠管理システムは、ビジネスの効率化に大きな役割を果たします。問題点もいくつかありますが、問題点を踏まえた上で注意を怠らなければ、十分に対処可能です。勤怠管理システムで業務効率の改善を目指してください。
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