管理職に昇進して部下を持つようになると、頭が痛いのがご祝儀に関する問題です。出費がかさんで懐が軽くなってしまうのも問題ですが、何よりの問題がご祝儀に関するマナーについてでしょう。
ご祝儀は気持ちの問題だから、といってしまえばそれまでですが、常識ある社会人としてはマナーに沿った対応ができて当然と言えます。いくらお祝い事だからといっても、あまりにも常識はずれの対応をしてしまっては、部下に対して失礼にあたってしまうため注意が必要です。
部下に渡すご祝儀は、どのような点に気をつければよいのでしょうか。今回は、部下へのご祝儀を送る際のマナーと注意点について解説します。
ご祝儀にはいくら包むべき?
ご祝儀にいくら包むべきかは一番の悩みどころです。ご祝儀の金額が少なすぎると常識はずれの対応になってしまいますが、あまりに多い金額を包むこともマナー違反とされています。
一般的には部下の結婚式に出席する時のご祝儀の相場は、直属の部下の場合3万円~5万円が平均です。また、社長や役員など直属の上司と部下の関係よりも、さらに上位の関係の場合はそれ以上の金額を包むのがマナーとされています。
基本的には友人や同僚が包む、ご祝儀の相場が3万円といわれていますから、最低でもその金額は包む必要があります。金額があまりに低いと上司としての見識を疑われてしまうので、注意が必要です。
ご祝儀はバランスを考えて
会社の部下の結婚に対してご祝儀を渡す場合は、周囲とのバランスを考える必要があります。職場によっては、ご祝儀の額を一律で定めていることもあるので、初めて部下にご祝儀を渡すことになったら、社内の同じような役職の人間に対してご祝儀の額を聞いてみると良いでしょう。
また、自分より上の立場の人間と一緒に結婚式に出席する場合、上の人間よりも多い金額を包んでしまうと恥をかかせることになってしまいます。ご祝儀の額は周囲とのバランスを考えて、多すぎず、少なすぎない金額を考えてください。
直属の上司で年齢も近ければ、あまりたくさん包む必要はありません。部下と同額のご祝儀でも失礼には当たらないので、相場である3万円を包むのが良いのではないではないでしょうか。
部下へのご祝儀は職場の慣習によってマナーも大きく変わります。社内の規則として一律に金額を定めている職場もあれば、人数が多い会社だと上司の負担を減らすためにあえて上司の方が低くなるように金額を設定している職場もあります。不明な点があったら同僚や上司に相談するのが懸命な判断かもしれません。
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