忙しい日が続いて疲れがたまり、いくら栄養をとっても、睡眠をとっても疲れが取れないということがあると思います。疲れが残っていると、仕事でミスが増えることにも繋がってしうでしょう。そのような状態を解消するためにはまず原因を知ることが大切です。
1.酸素不足
筋肉も脳も活動するためには、栄養と酸素が必要です。そして、いくら栄養を摂ったとしても酸素がなければ、それがエネルギーとして使われることはありません。長時間のデスクワークでは、ほぼ同じ姿勢が長く続くことにより全身の筋肉が硬直します。
そのために、無意識に呼吸が浅くなり、すると当然吸入できる酸素も少なくなってしまいます。脳は特別大量に酸素を消費する器官です。酸素不足になると脳は少ない酸素で活動を強いられるために、十分なエネルギー消費をできず、その慢性化が脳の疲れの原因となってしまうのです。また、硬直した筋肉にも必要な酸素が行き渡らなくなるので体の疲労感も取れないということにもなります。
2.たんぱく質不足
筋肉というものは使うと使った分だけ消費されます。消費された筋肉は、食物から得られるたんぱく質が分解され、吸収されたアミノ酸を再合成することで、使う前より強く回復します。ところがたんぱく質の摂取が足りないと、筋肉は再合成できずに消費するばかりになって柔軟性を失います。
デスクワークであって、肉体労働ではないから筋肉の消費は関係ないと思われるかもしれません。しかし、長時間同じ姿勢でいるというのは、同じ筋肉を使い続けるということなので、やはり消費されているのです。そのため、肉体労働でなかったとしても、必要十分なたんぱく質を摂取できていない人が多く、それもまた疲れが取れない原因と考えられます。
3.血が動いていない
さて、筋肉や脳に酸素と栄養を運ぶのは血液の仕事です。しかし、筋肉が硬直していると血管が圧迫されて血流が滞ります。それに加えて、長時間座って仕事をしているとお尻と太ももの裏側が常に圧迫されています。
座りっぱなしの上に足を動かさないでいると、下がった血液が持ち上げられずに足がむくんだり、下半身が栄養不足になって足が重だるいような感覚になり、それが疲労感となって疲れが取れないような感覚が続くことになるのです。
以上が、仕事をする上で疲れが取れない原因です。このように見てみると、デスクワーク自体、酸素と栄養を必要なところに運ぶシステムを阻害する原因であることがわかります。普段から体を動かす機会を作るようにして心身共に健康を維持していきましょう。
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