仕事そのものではなく、「人間関係がうまくいかない」という理由で仕事を辞め、転職するというケースが少なくありません。
また、それが直接の退職理由ではないけれど、前職では良好な人間関係を築くことができなかった、新しい職場でうまく人間関係が作れるか不安だ、という人も多くいるでしょう。
1."前職の経験を引きずらない"という意識
まず、持つべきなのが、「前職での経験を引きずらない」という意識です。「職場での人間関係がうまくいかない」という経験がある人は、どうしても苦手意識を持ってしまいます。苦手意識を持ったままでは、新しい職場でもなかなか上手に人間関係を作ることはできないでしょう。
苦手というのは、多くの場合、自分でそう決めつけてしまっているだけなのです。前職ではたまたま、人間関係がうまくいかないという経験をしただけ。その関係は、前職を辞した段階で、完全に解消されたわけです。転職後の新しい職場での人間関係はこれから作っていくもの。ですから、ゼロからのスタートになります。
ところが、苦手意識を持ったままでは、ゼロからではなくマイナスからのスタートに、意識の上でなってしまうのです。わざわざマイナス地点に自分を立たせることはありません。自分がゼロ地点に立っているという意識を持つことが大切なのです。
2."第一印象が大切"という意識
「人間は第一印象が肝心」とよく言われます。特に、職場の人間関係では、第一印象の持つ意味は、より大きいと考えていいでしょう。第一印象を良くすること、これが持つべき意識の2つめです。
では、どうしたら、第一印象を良くできるのか。それは控えめな態度と、ほど良い笑顔です。「転職先では、人間関係がうまくいかない、というようなことが起こらないようにしよう」という気持ちを持つことは必要です。しかし、その気持ちが強すぎると、自分にそぐわない無理な明るさを演出したり、張り切りすぎて相手が引いてしまう、ということになりかねません。
ですから、最初はやや控えめな態度で接するよう心がけましょう。ただし、暗い印象を与えるのは大きなマイナス。ですからほど良い笑顔をもって接するのです。どうすれば感じの良い笑顔を作ることができるか。これは練習するしかないので、鏡の前で、ほど良く自然な笑顔を作る練習をしましょう。最初に感じの良い人という印象を相手に持ってもらえれば、人間関係は自然に作れます。
逆に、こちらが良くない第一印象を持った相手に対しては、その印象を固定的に捉えることは避けましょう。「第一印象はけっして良くないけれど、つきあっていけば良い点も見えてくるにちがいない」と考えるのです。自分で持った悪印象を変える努力をするのも、人間関係を築く上で大切なことです。
意識は自然に表情や態度に表れます。できるだけポジティブな意識を持つことが、良好な人間関係に結びつくのです。特に前の職で良い人間関係を築けなかった人は、今回こそは素晴らしい人間関係を築き、気持ちのいい職場環境を作ってください。
いつも人間関係がうまくいかない……。自分に合った職場に出会いたい人へ
働く上で「対人関係の悩み」は付きものだ。
パワハラやセクハラなどといったハラスメント関係の悩み、人とのコミュニケーションが上手くいかない、社内の雰囲気と性格が合わない——「対人関係の悩み」と一言で表しても、その背景にある原因は人それぞれ。
独力で解決できる対人関係の悩みもあれば、放っておくと精神的に追い込まれてしまうような対人関係の悩みもある。
ストレスが限界まで溜まると「選択肢」が狭まる
対人関係のストレスが限界まで溜まり、「うつ病」「自律神経失調症」「胃がん」などの病気にかかると、転職活動をする余裕すらなくなってしまう。
そのため、少しでも思考が働くうちに“転職活動”を始めてみることをオススメしたい。
転職活動を行うエネルギーが残っていない、転職をすることへの自信を喪失してしまう、長期間の休職によってキャリアに傷がつき転職しづらくなってしまった……など、ストレスを放置することは、人生・キャリアにおいて非常にリスキーなことなのだ。
ストレスが限界値を突破する前に、まずは転職エージェントに自分のキャリアについて相談してみよう。
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