職場での人間関係に辟易し、「出勤したくない……」という気持ちを抱えながらオフィスに向かってはいないだろうか。
職場の人間関係にうんざりしているという人は、悩みの原因別に適切な対処を行い、職場の人間関係を改善していこう。
人間関係のせいで職場がつらい! 主な悩みのタネ5つ
職場で生じる人間関係の悩みの原因は、主に次の5つ。
改善策を見い出すためにも、自分がどんな人間関係に対して悩みを抱えているのか考えてみよう。
主な人間関係の悩みのタネ
- 同僚と反りが合わない
- 上司に不平・不満がある
- 部下と信頼関係を築けていない
- 職場内のグループや派閥のトラブル
- ハラスメントがある
人間関係の悩みのタネ①:同僚と反りがあわない
反りが合わないのを理由に、話し合いもせず、お互いが不快感をあらわにしたまま仕事をするのはストレスがたまる。
同僚は一緒に業務を行う機会が多いため、人間関係のこじれがそのまま仕事の質に影響してしまうこともあるだろう。
人間関係の悩みのタネ②:上司に不平・不満がある
「仕事ができない上司のもとで働いててイライラする」ということも職場で起こりうる人間関係の悩み。
朝令暮改が多かったり、部下の話をよく聞かず怒鳴り散らしたりするような人が上司の場合、不平・不満がたまっていってしまうだろう。
また、威圧的な上司の場合、部下は萎縮して自分の意見を上司に言えなくなったり、悩みをため込んだりしてしまうことが考えられる。
上司を信頼できないような人間関係のままでは、気持ちよく仕事をすることはできないだろう。
人間関係の悩みのタネ③:部下と信頼関係を築けていない
部下との信頼関係が築けていないということも、職場で起こりうる人間関係の悩みの一つ。
お互いのコミュニケーションが円滑にいかないと、部下に敵対心を抱かれてしまうケースも……。衝突ばかりの人間関係では、疲れがたまる一方だ。
やる気がなく、サボり気味な部下にも上司は苦戦しがち。「指導して一人前に育てたい」という気持ちがあっても、部下が応えてくれないときもある。
上司と部下の関係は、思い通りにいかない職場の人間関係の代表例ともいえるのだ。
人間関係の悩みのタネ④:職場内のグループや派閥のトラブル
職場にグループや派閥があるところも少なくない。
派閥争いやグループの軋轢から生じる人間関係のトラブルは、最終的に職場で孤立してしまう、といった新たな悩みのタネを生んでしまうこともあるのだ。
人間関係の悩みのタネ⑤:ハラスメントがある
耳にする機会が急増した「〇〇ハラスメント」。
セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、アルコールハラスメント、スメルハラスメント、カラオケハラスメントなど種類はさまざまだが、いずれも職場の人間関係の悩みになる。
ハラスメントを受けている場合は、自分が変わろうとしても解決する可能性が低い。
記録を取り、会社の然るべき部署に報告して改善を要求しよう。それでも改善しない場合は法的手段を取り、自分の身を守ろう。
あなたにも問題があるかも? 人間関係を悪化させる5つの言動
職場で感じる人間関係の悩み。しかし、その悩みの原因はもしかしたら自分自身にあるかもしれない。
人間関係の悩みを他人のせいだけにせず、自身の振る舞いを振り返って、悩みの原因について今一度考えてみよう。
人間関係の悪化につながる行動
- 付き合いが悪い
- コミュニケーション不足
- 他人の悪口を言う
- 話しかけられたときの態度が悪い
- 嫌味を言う
職場の人間関係に悩む原因①:付き合いが悪い
職場の人との付き合いをすべて断ると、同僚や上司、部下からも近づきにくい存在になってしまう可能性も。
仕事が終われば何をしても自由で、自分の時間を大切にしたい気持ちは尊重されるべきだ。
だが、たまには円滑な人間関係を築くためにも会社での付き合いに顔を出してみよう。
お互いのことを知ることで、人間関係の悩みをなくすことができるかもしれない。
職場の人間関係に悩む原因②:コミュニケーション不足
円滑な人間関係を築くためにはコミュニケーションは必要不可欠。コミュニケーション不足になると、あらゆる人間関係の悩みを生み出してしまう。
お互いの意見を理解しようとしないコミュニケーションの仕方をしている職場もあるだろう。
価値観を押し付けすぎると自分の意見を言いにくくなり、結果的に人間関係を築くのに必要なコミュニケーションができていない職場になってしまうのだ。
職場の人間関係に悩む原因③:他人の悪口を言う
関係が上手くいっていない相手の悪口を職場で言うのは避けておこう。本人に悪口を言うことで、人間関係により深い溝を生んでしまうためだ。
何か伝えたい事があるときは、こちらの意見を押し付けるだけではなく、「意見を伝え、相手の意見も聞く」という点を意識しよう。
職場の人間関係に悩む原因④:話しかけられたときの態度が悪い
上司が部下に話しかけるとき、あるいは同僚に話しかけるとき、相手の態度が悪いければ職場の人間関係に悪影響を及ぼすこともある。
話しかけられているのに作業をする手は止めずにPCやスマホをいじりっぱなし、膝を向けずに上半身だけ捻って対応する、適当に相槌を打つ……そんな失礼な態度を職場の人にとってはいないだろうか?
職場で円滑な人間関係を築くためには、接する人たちに敬意を持つことが重要なのだ。
職場の人間関係に悩む原因⑤:嫌味を言う
「嫌味」「余計な一言」などは、部下のいるビジネスパーソンにとって気をつけるべき言動。
職場で部下や同僚を注意する際、嫌味や余計な一言を言っていないだろうか?
言われた側の立場になってみれば、そんな注意では良好な人間関係が築けるわけないということに気づけるはずだ。
職場での人間関係を改善するための8つの行動
人間関係を改善するためには、何らかのアクションを起こすことが重要。
ここでは、相手との距離を縮めるような、人間関係の改善につながる8つの行動を紹介する。
職場での人間関係を改善するための8つの行動
- 挨拶をする
- 思っていることを相手に伝える
- 相手の話をちゃんと聞く
- 仕事で信頼関係を築く
- 家族や友人に相談する
- 相手に過度な期待をしない
- 同僚との関係を割り切る
- 転職する
職場の人間関係を改善する行動①:挨拶をする
挨拶をすることは、職場の人間関係を良好にするための基本中の基本である。挨拶をされて悪い気分になる人は滅多にいないだろう。
毎日、元気よく挨拶をしあうことでコミュニケーションの土台ができるはず。
朝、出社したら大きな声で「おはようございます」。すれ違う時には「お疲れ様です」。上司から指示を受けたら「かしこまりました」。部下に頼んでおいた書類をうけ取るときは「ありがとう」。退社するときは「お先に失礼します」。
笑顔で挨拶することを日頃から心がけ、職場の人間関係を良好にするよう努めよう。
職場の人間関係を改善する行動②:思っていることを相手に伝える
業務で改善してほしいことや、自分との接し方で改めてほしいことなど、相手に言いたい意見がある場合は、勇気を出して伝えよう。
不満をため込んだままでは、いつまでたっても相手に伝わることはない。もしかすると、あなたの人間関係の悩みは、自分の意見を一言だけでも伝えれば解決するかもしれない。
コミュニケーション不足が原因で人間関係の問題を抱えている場合は、周りの人に自分が考えていることや思っていることを、きちんと伝えて理解してもらおう。
職場の人間関係を改善する行動③:相手の話をちゃんと聞く
人間関係が上手くっていない人と会話するときこそ、相手の話をよく聞くことを心がけよう。
互いを理解する気のないまま会話をしても、人間関係は改善できないまま。
自分の意見を押し付けるのではなく、話をしっかりと聞き、お互いの意見をすり合わせることが、距離を縮めるための第一歩となるのだ。
職場での人間関係を改善するための行動④:仕事で信頼関係を築く
職場における人間関係は、一緒に仕事しながら作り上げていくことが一番。苦難を共にした仲間との間には連帯感が生まれるものだ。
仕事で困っている人がいるようだったら、声をかけてみよう。相手の抱えている問題を一緒に考えて、アドバイスをしてみるといい。「チームとして協力しながら仕事をしたい」という思いが伝われば、周りの社員からの信頼も得ることができるだろう。
また、本当に反りの合わない同僚がいても、「報告」「連絡」「相談」だけはしっかりと行おう。業務連絡は完璧に行い、「仕事のことでなら信頼できる」と思ってもらえるようになるのが望ましい。
職場の人間関係を改善する行動⑤:家族や友人に相談する
職場の人間関係がつらいときは、家族や友人に悩みを打ち明けるなど、第三者に話を聞いてもらうのも対処法の一つ。人に話すことで、自分の中の人間関係の悩みに整理がつくこともあるだろう。
一人で考え込んだままでは不安な気持ちが募る一方。
家族や友人にアドバイスをもらったり、励ましたりしてもらえば、少しでも心が軽くなり、職場の人間関係の悩みが解決するかもしれない。
職場の人間関係を改善する行動⑥:相手に過度な期待をしない
人間関係を改善するには、相手に過度な期待をしないことも重要だ。
自分が相手にしたことと同等、またはそれ以上のことを相手に求めてはいけない。過度な期待は不満のもとなのだ。
職場の人間関係でストレスを抱えないためにも、自分が誰かにした行いに執着しないようにしよう。
職場の人間関係を改善する行動⑦:同僚との関係を割り切る
「職場の同僚=友人」ではない。
もちろん、友人と呼べるくらい気の合う同僚もいるだろう。ここで言いたいのは、無理をしてまで同僚と友人になる必要はないということだ。
職場の人とは、「あくまで“仕事だけ”でつながっている」と割り切ってみよう。ビジネスライクな人間関係を築ければ、余計な気遣いからも解放されるはずだ。
職場の人間関係を改善する行動⑧:転職をする
人間関係の悩みを解決する最終手段は「転職」。
職場の人間関係が改善されない場合は、職場を変えるという選択もやむを得ない。転職が成功すれば、今まで職場で抱えていたトラブルをリセットすることができる。
しかし、転職をして新たな環境へ順応することは簡単ではない。転職先で、再び人間関係に悩む可能性もあるだろう。
「面倒だから転職しよう」と安易な気持ちで転職するのではなく、周りの人に相談するなどし、転職について慎重に考えることが重要だ。
職場で人間関係のトラブルを抱えている人は多い。とはいえ、毎日顔を合わせる同僚とは上手く付き合っていきたいはずだ。
職場における人間関係を解決したいという人は、まずは自分の行動を見つめ直し、改善につながる行動を起こすことを心がけてみよう。
風通しの良い職場で働きたい!人間関係に悩み続けているなら「転職」を考えてみる
働く上で「対人関係の悩み」は付き物だ。
パワハラやセクハラなどといったハラスメント関係の悩み、人とのコミュニケーションが上手くいかない、社内の雰囲気と性格が合わない——「対人関係の悩み」と一言で表しても、その背景にある原因は人それぞれ。
独力で解決できる対人関係の悩みもあれば、放っておくと精神的に追い込まれてしまうような対人関係の悩みもある。
ストレスが限界まで溜まると「選択肢」が狭まる
対人関係のストレスが限界まで溜まり、「うつ病」「自律神経失調症」「胃がん」などの病気にかかると、転職活動をする余裕すらなくなってしまう。
そのため、少しでも思考が働くうちに“転職活動”を始めてみることをオススメしたい。
転職活動を行うエネルギーが残っていない、転職をすることへの自信を喪失してしまう、長期間の休職によってキャリアに傷がつき転職しづらくなってしまった……など、ストレスを放置することは、人生・キャリアにおいて非常にリスキーなことなのだ。
ストレスが限界値を突破する前に、まずは転職エージェントに自分のキャリアについて相談してみよう。
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