部下が入院したと知ったとき、できるだけ早く病院へ駆けつけてお見舞いするのは、上司としての大切な仕事の1つです。仕事というだけでなく、人間として当然の行動と言ってもいいでしょう。では、どのようなお見舞いの仕方をすべきでしょうか。注意するべきことを紹介します。
お見舞いは「現金のみ」で
お見舞いに持参すべきものは、現金です。入院の原因にもよりますが、食品類や花は控えた方がいいでしょう。「お見舞いには花が付き物では?」と思うかもしれません。しかし、最近は水替えの手間などを考慮して、花を上げることは少なくなっているのです。
上司という立場を考えても、現金のみにした方が「ふさわしいお見舞い」なのではないでしょうか。肩書きもよりますが、「相場は1万円」と考えておけば、まず間違いはありません。
安心感を与える「励ましの言葉」を
お見舞いはできるだけ短時間で済ませるのがマナーです。特に上司と部下という関係なのですから、長居をしてもかえって迷惑になってしまうでしょう。多くの場合、入院中は部下の家族が付き添っているものです。ですから、自己紹介し、名刺を渡し、「彼(彼女)にはいつも助けられています」などの言葉を添えましょう。
そして、大切なのが部下が入院したときにかける言葉です。あくまでも体のことを案じ、「君のような戦力を欠くのは痛いけど、仕事のことは忘れて、とにかく治療に専念するように」等の励ましの言葉を伝えましょう。
ポイントは「君は職場にとって大切な戦力」という内容を伝えることです。ただ「仕事のことは考えないで、ゆっくり治療するように」とだけ言うと、「自分は必要のない人材なのか」と感じさせてしまうことがあるからです。入院中の部下は、ナーバスになっていることもあります。
再訪は避ける
よほど長期の入院でない限り、上司のお見舞いは1度で十分でしょう。部下にとっても上司の訪問は緊張するものです。余計な精神的負担をかけないためにも、再訪は控えたほうが良いでしょう。
ただし、仕事のことで確認が必要になることも出てくるでしょう。その場合は、部署内の他のメンバーの中で、たとえば入院している部下と親しい人などを選んでお見舞いに行ってもらうといいでしょう。そこで、仕事上必要な案件を解決するのです。そうすること
で、不安になっている部下を安心させることもできます。
上司として部下をお見舞いするときに一番大切なのは、安心感を与えることです。上記のポイントを参考して、「上司らしいお見舞い」を心がけてください。
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