「職場の上司と合わない」と感じている人は少なくないでしょう。人間同士の関係ですから、どうしても「合う、合わない」ということは出てきます。合わない上司のいる職場で毎日仕事をすれば、当然ストレスは溜まることでしょう。ストレスをそのままにしておけば、仕事に悪影響を及ぼします。ではどうしたら、ストレスを解消できるか。ここでは意識改革に焦点を当てて説明します。
上司を越えるキャリアアップを目指す
言うまでもなく、職場における上司と部下の関係は流動的なものです。人事異動があれば、数ヵ月後にはその関係自体がなくなることも、大いに考えれます。そこで、お勧めしたいのが、「人事異動によって、上司と部下の関係が解消されるように、自己努力する」という意識を持つこと。
特に、上司と年齢的にそれほど差がない場合は、上司を「職場内のライバル」と考え、「早くそのライバルのいる地位を目指したい。将来的には、さらにその上のキャリアアップを実現したい」というモチベーションを持つのです。つまり、「現在の上司のキャリアに追いつき、さらに上の地位につく」という目標設定です。
上司をライバル視し、その上のキャリアアップを目指すと意識しただけで、これまでのようなストレスは感じなくなるはず。上司を上司として固定的に捉えるから、「合わない」という意識がうまれ、ストレスに変化してしまうのです。「ライバル」あるいは「将来の部下」と見なせば、そもそも「合う」必要はまったくありません。
キャリアアップのための自己研鑽に専念する
ただし、上司との年齢差があまりに大きい場合は、そうした意識を持つのは無理があるでしょう。また、ただライバル視するだけでは、完全にストレス解消というわけにもいきません。そこで、具体的に仕事上の努力をし、自ら異動を申し出られるだけの「実力」をつけるのです。
職種によって違ってきますが、例えば何かの資格を取る、仕事上のスキルアップの努力をするなど、とにかく、他の職場でも通用するだけの力をつけましょう。社内的に評価されるだけのスキルを身につけ、実績をあげれば、自分から異動を申し出ることができますし、会社もそれを認めやすくなります。
そして、その努力は、現在の上司との関係解消につながるだけでなく、社会人としての大きな成長につながります。あとになってみれば、「あの時、合わない上司との関係でストレスを感じていたおかげで、今の自分がある」と、肯定的に捉えることもできるでしょう。また、そうした目標を持って自分を磨くことで、仕事に集中でき、上司との関係にストレスを感じることも減るはずです。
職場の上司との関係に強いストレスを感じる人は、要するにその関係を意識しすぎているのです。上司とのコミュニケーションは仕事と割り切って最小限にし、キャリアアップのための自己努力に専念する。そういう意識を持つだけで、「合わない」と感じることから生じるストレスから解放されるでしょう。
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