上司としては、部下には指示したこと、やれることをきちっとやって欲しい、やってくれればよい、と思っていると思います。でも、部下にとってみれば、それは仕事の流れにおいては一部分なので、その仕事にしか焦点が合わない仕事の仕方となります。
これだけでは、部下は仕事の流れが見えずに、目の前の仕事をこなしているという状況になっていまう可能性があります。部下に仕事をきちんと理解してもらうためにも、できる部下を伸ばすためにも、仕事の教え方のポイントをおさえていることが大切です。
仕事の全体の流れを示す
仕事は分業制で成り立つ場合が多いですから、仕事によっては、それぞれが専門性を持つので、他の担当は理解をしていなくてもきちんと運ぶようにはなっているものです。しかし、細かい内容ではなく、全体としての仕事、最終的にはどこに向かっているかの落としどころが見えると、部下は視野を広げて仕事に取り組むことができるでしょう。
分業制ではあっても、自分に課せられた仕事がどのような意義を加えるか、どのような成果を促進するか、どうような達成目標の一因となるか、そのために自分のスケジュールをきちっと守らなくてはならない、等をイメージ出来るように指導しましょう。
このような教え方があると、全体がイメージができ、その中の自分の仕事における認識は確実に変わっています。このように、上司はそれぞれの仕事においての完璧さを要求するだけでなく、仕事全体を理解してもらう教え方が、部下に課した仕事の質を根本的にあげることにつながるのです。
仕事対する責任感と自主性を持たせる
上司が部下に、仕事全体の流れと目標を示すと、仕事全体のこの部分の仕事を部下が担うと認識でき、全体の仕事の質を確実なものにし、そこから部下に期待できることも大きいでしょう。
自分に任された範囲を理解すると、部下は責任感を持つようになります。自ら気づくことも多く、新しい効果的な仕事の進め方や効率化をはかったり、新しい発想など、仕事の質と幅を拡げながら取り組むことが可能となるでしょう。仕事の全体の流れと目的、予算やスケジュールなどを理解させる部下への教え方が、自分に課せられた管轄内において、どこまで自分が質をあげて取り組むべきか、等がわかり、範囲がわかっているからこそ、実践をしてみようと思うのです。
まとめ
越権行為では困りますが、逆に範囲も何も与えられないと、言われたことをそのままやる、という単純な事しか逆にできなくなるものです。また、部下には期待をしているという上司の気持ちも伝えることが大切でしょう。その気持ちに応えようと、部下は自ら、仕事をきちんと理解して進めようという意欲も出してくるはずです。
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