映像のコンペに参加する場合、最も重要になるのが事前準備の徹底です。映像作品は作成するのに長い時間がかかるため、条件を間違えて作成してしまうと取り返しがつかなくなってしまう恐れがあります。
事前準備として条件をしっかりと確認し、必要な機材などを揃えてから作成作業に取り掛かるのが、コンペにとおる作品を作り上げるコツです。今回は、「映像」のコンペを通過するために行っておきたい事前準備を紹介します。
条件の確認
コンペには必ず応募条件が存在します。応募資格に関するものから、作品内に取り入れるものやテーマなど、応募条件を守って作品を仕上げなければ、どんなに優れた映像を撮ったとしてもコンペを通過することはできません。特に守らなければいけない条件が、映像の長さです。
コンペでは、必ず提出する映像の長さが指定されています。指定された長さを守っていない作品は、その時点で失格になってしまう恐れがあるので注意が必要です。たった1秒オーバーしているだけでも、コンペに提出する映像としてはふさわしくありません。映像の長さは絶対に指定時間内におさめてください。
映像のテーマやモチーフが指定されている場合は、それに沿った映像を作成するのが基本です。テーマが抽象的で解釈に幅があるような場合は、自由な解釈で斬新な映像を作成するのも良いですが、作品内に必ず登場させなければならないモチーフや物品が存在する場合は、絶対にその条件を守ってください。
最近は地域振興をテーマにした映像コンペも多く、観光名所や旧跡をテーマに映像の作成を求められることもあります。クライアントが何を望んで、そのような条件を付けたのかを汲み取って映像を作成することが、コンペで勝てる映像を作成するコツです。
構成を考える
コンペでは審査員は何本もの映像を、審査のために見ることになります。審査員も人間ですから、同じような映像を何本も見ていれば、だんだん飽きてしまいますし、他と似たような映像では印象が薄れてしまうでしょう。
コンペで勝つための映像では、まず最初に一番インパクトのあるシーンを持ってくる構成で作成することが重要です。良いシーンを出し惜しみして、ラストに回してしまうと、その時点まで審査員の集中力が続いておらず、せっかくの良いシーンなのに誰の心にも残っていない可能性があります。まずはインパクトで審査員の心を掴む、映像に興味を持ってもらわなければ、コンペで勝つことは不可能です。
絵コンテや企画書だけで審査をするコンペとは違い、映像のコンペは提出作品を仕上げるのに時間もお金もかかります。せっかくの作品がコンペで落選してしまったら、それまで費やしたコストが無駄になってしまいます。無駄を生まないためにも、しっかりと事前準備をしてください。
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