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希少価値の高い人材になれる!グローバルに活躍するために必要な2つの「リーダーシップモデル」

Shingo Hirono

2014/05/07(最終更新日:2014/05/07)


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by Dakiny
 これからの時代を生き抜いていく、優秀なビジネスマンを考えるうえで重要な2つのキーワードが「リーダーシップ」と「グローバル人材」です。

 自ら考え、行動を決定していくビジネスマンには高いリーダーシップが求められますし、世界を相手に様々なビジネスを行うには、グローバル人材としてふさわしいスキルを身につけるなければなりません。今回は、グローバルに活躍することが出来るリーダーシップのモデルについて解説します。

1. ネゴシエーターモデル

 ネゴシエーターとは、日本語で「交渉人」という意味の言葉で、ネゴシエーターモデルとは、異文化間の人材を間を取り持ちながら、多彩な人材を率いて組織活動を行っていくタイプのリーダーに求められるリーダーシップです。

 従来の日本型組織では、組織の人間はほとんどが日本人であり、メンバー間の文化的バックボーンの差はほとんどゼロでした。しかし、これからグローバル化が進んでいくにつれて、組織のメンバーは人種も国籍もバラバラの人間が集まるのが一般的になっていくことが予想されます。

 ネゴシエーターモデルのリーダーシップをもったリーダーは、メンバー間の文化的差異に由来する軋轢をうまく仲介し、時には様々な手段で交渉しながら組織を運営していくことができるでしょう。いわゆる調整型のリーダーシップの一種ですが、大きく異なるのはメンバー同士に大きな価値観の相違があることを前提にしている点にあります。

 リーダーは全く文化の違うメンバーの間に立ち、双方の意見を聞きながら最善の解決策を模索し、トラブルを処理しながら最大限の効率で組織活動を推進します。優秀な能力の人材を集めて組織活動を行う場合、メンバー同士のトラブルが一番の問題点になりますが、ネゴシエーターモデルのリーダーシップを発揮すれば、トラブルを最小限に抑えることができ、優秀な人材の能力を最大限に活かして組織活動を行えるでしょう。

2. エージェントモデル

 エージェントモデルのリーダーシップを持つリーダーは、同じメンバーで組織活動を続けることにこだわりません。その時のプロジェクトごとに最適なメンバーを集めて組織活動を行うことを良しとし、同一メンバーで組織を存続させることは、効率の悪化を招くと考えます。

 欧米ではプロジェクトごとに、独立した労働力を招聘してチームを組んで仕事にあたることが多いのですが、エージェントモデルのリーダーもそのような仕事の進め方を好みます。仕事に対する深い見識と幅広い人脈が無ければ成立しないリーダーシップモデルですが、最高の人材を選んで仕事ができるため、クオリティを第一に考えるビジネスには最適のリーダーシップモデルと言えるでしょう。


 グローバル化の進行とともに、リーダーシップという言葉の持つ意味も少しずつ変わり始めています。リーダーシップとは単に組織を率いるための能力ではなく、その時その時で最善のメンバーを集めて組織を作り上げる能力という意味に進化しているのです。

 うかうかしていると、あっという間に時代に取り残されてしまいます。常に努力を怠らず、新しい時代に対応していくためにリーダーシップを磨いていく必要があるでしょう。

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