学生の頃、部活やクラスの役職を決める時、リーダーシップを発揮する人が必ずいたのではないでしょうか。自分でそれを分かっている人もいれば、自分ではそんなつもりがないけれど周りから慕われている、という人もいたかもしれません。仕事であっても同じように、リーダーシップを発揮する人は居ます。またこれも同じように、自らそれを発揮しようと頑張る人も居れば、そんなつもりは全くないけれど社員から人望がある人も居るでしょう。
しかし、社会人におけるリーダーシップは、学生の頃に発揮するものと若干違ってきます。それは、リーダーシップを身につけるための考え方を養う点でも役に立つものです。では、どんな考え方をして、身につければ良いのでしょうか。
1.社会人のリーダーシップとは
学生の頃との違いとは、ズバリ「会社の方針をきちんと理解し、自分が率先して従う事が出来るかどうか」という事です。部活などでも監督が厳しかったりすればその方針に従わざるを得ないのでしょうが、そうではない場合、リーダーシップを執る人の考え方に左右されがちと言えます。
しかし、社会人ではそれは成り立ちません。あくまで、会社の方針や上司からの指示に則って発揮しなければならないものである、という事を理解しておきましょう。
2.皆の個性を活かそうと考える
ここで、自ら頑張る人と周りが認める人との違いが出てくるかもしれませんが、社員一人一人には、それぞれ違った個性があります。リーダーとなる人であれば、この個性を大切にするというポリシーを持っていたいものです。
そうでなければ、いくら会社の方針に従っているとはいえ、「右向け右」で同じレベルの仕事が出来る、同じような人材しか求められない事になってしまいます。張り合いや楽しみをもって、自ら課題に取り組むような前向きな姿勢で仕事に向かってくれる社員を育てる事が出来ないかもしれません。リーダーシップを発揮するのであれば、どれだけ個性を大切にしながら一つの目標に向かって進んでいくか、というコミュニケーションスキルとも言える技術を身につけるような努力が必要でしょう。
3.社員の話をしっかり聞く
今は、トップダウンの命令系統が流行る時代ではありません。ボトムアップを求める声が多く聞かれますが、勘違いしたくないのが、トップダウンがいけない訳ではない、という事です。指示、命令系統を大切に考える会社であれば、依然としてトップダウン方式は根強い方針なのではないでしょうか。
では、何がいけないのかと言うと、事情が分からずに現状に即さないような指示命令を与えてしまうトップダウンがいけない、という事です。つまり、今の進捗状況がどうなのか、それはなぜなのか、どう考えているのか、という事を把握せずに指示を出してしまう事を防ぐために、同僚や部下からの話をよく聞く時間をつくる事はとても大切です。忙しいと、ついおざなりになってしまいがちですが、リーダーシップを身につけたいのであれば、このような考え方をもって臨むと良いでしょう。
以上のように、リーダーシップというのは一朝一夕で身につくスキルではありませんが、日々しっかり意識することで社会人としてのリーダーシップを養っていけるようになるでしょう。
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