朝目覚めても、「仕事に行きたくない……」と誰しも一回は思ったことがあるのではないでしょうか。仕事場の人間関係や上司との付き合い、仕事へのプレッシャーなど理由は様々でしょう。
今回は、仕事に行きたくないときに、仕事とうまく付き合う10のコツを紹介します。
- 仕事に行きたくないけど休めない……なぜそう思うの?
- 仕事に行きたくない理由
- 仕事とうまく付き合うための10のコツ
仕事に行きたくないけど休めないのはなぜ?
朝起きて「仕事に行きたくない……」という日、ありますよね。どうして、休みたくないと思ってしまうのでしょうか、また、どうして休みたいと思っていても休めないのでしょうか。
詳しく掘り下げてみましょう。
仕事に行きたくないけど、「休みは甘え」と捉えられがちな日本
「仕事に行きたくない……」と思っても実際に仕事を休む人は少ないでしょう。
日本人特有の考え方ですが、苦しいときでも耐えなければならない美学のようなものが根付いており、仕事をやむを得ない理由以外で休むということは甘えだと考えられやすい傾向にあります。
その他にも、仕事を休むことが査定評価に影響するのではないか、怒られてしまうのではないか、クビにならないかなど心配になることも。上司が怖い人であれば仕事を休む勇気すら持てないでしょう。
- 「仕事をやむを得ない理由以外で休むのは甘え」という考えが無意識に根付いているから
- 仕事を休むことが査定評価に影響するのではないかと恐れているから
- 上司を恐れているから
仕事に対しての責任感が強い人ほど「休めない」
仕事に対して責任感が強い人は、「仕事に行きたくないのに休めない」となってしまうのではないでしょうか。
責任感の強さから、体調不良でも「休む=会社への迷惑」と考えてしまう方も多いものです。
出社するのが当然だと考えている責任感が強い人もいますが、体調が悪いときには無理に出社する必要はありません。自分の健康状態を良好に保つことを優先して、休むときには休んでもOK。
休むときには休んで充電をすることも大切だ、と思えるようになることも重要です。
仕事に行きたくない理由・原因を考えよう
仕事に行きたくないと思いつつも、責任感がある方は特に休めないことがわかりました。
仕事に行きたくないと思ってしまうときには、行きたくないと思う理由を把握することで、罪悪感やもやもやした気持ちから開放されます。
次に仕事に行きたくないと思う主な3つの理由を解説するので、自分に当てはまるものがないのか確認してみてください。
1.人間関係のもつれ
仕事に行きたくない1つ目の理由は「人間関係のもつれ」です。
仕事場の人間関係は、仕事とうまく付き合うためにも1番大切な要素といっても過言ではありません。1日の大半を過ごす仕事場での人付き合いは、仕事のモチベーションにも大きく関わってきます。
仕事の内容には時間が経つにつれて慣れていきますが、人間関係は時間が解決してくれているものではありません。
苦手な人がいるなら、いくら仕事内容が楽しくてもイライラが募るばかりでしょう。また、上司からの誘いや飲み会に参加しなければ、付き合いが悪いとのけものにされることも。他の社員の目が気になり、自分を追い込んでしまうこともあるでしょう。
人間関係が良好ではない場合、仕事に行きたくなくなるほどのストレスになっていることも考えられます。
2.仕事が思い通りにいかない
仕事に行きたくない2つ目の理由は「仕事が思い通りにいかない」ことです。
仕事が思い通りにうまくいかないときは、上司からのプレッシャーや同僚との差に悩むもの。一度気にしだすと他人との比較が止まらず、自分の欠点ばかりに目がいってしまうようこともあるでしょう。
また、仕事のミスなどをした日の次の日は行きにくくなってしまいます。努力をしてもできないことや慣れない仕事に関しては、ミスを何度も繰り返してしまうことも。
例えば、コミュニケーションを取るのが苦手な人が、営業など人と親密な関わりを求められたり、逆に人との関わりを楽しめる人が、細かい事務作業や1日中パソコンに向かう仕事を強いられたりするなど。自分の性格と全く合わない仕事をしなくてはならないときはストレスがたまる一方。
あまりにも仕事が思い通りにいかない場合、「職種や業種が自分に合っていないのではないか?」と仕事が手につけられなくなることも。
仕事によるプレッシャーは、精神的な問題も引き起こしかねないといえるでしょう。
3.体がだるくて集中できない
仕事に行きたくない3つ目の理由は「体がだるくて集中できない」体調的な理由です。
朝目覚めても、起き上がると全身に体のだるさを感じたことはないでしょうか。無理に出社しても1日中上の空で仕事に集中できません。
体調不良は精神状態からくることもあるため、自分が気づかない内にうつ病にかかっているという場合もあります。
ミスや仕事のできない自分を認められないという方で慢性的な倦怠感に悩んでいるなら、うつ病にかかっていないかどうか診察を受けてみるのも一案です。
- 社内の人間関係のもつれ
- 仕事が思い通りにうまくいかず、上司や同僚からのプレッシャーがかかる
- 精神的なストレスなどから体調不良になり、集中ができない
仕事に行きたくないと思っても大丈夫!仕事とうまく付き合う10のコツと対処法
では、仕事に行きたくないと思うときに、どう仕事と付き合っていけばいいのでしょうか。仕事とうまく付き合うための10のコツや対処法を紹介します。
無理に全部取り入れなくても、もちろん大丈夫。取り入れられそうなものから、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
対処法1.仕事だと割り切る
「仕事に行きたくない」という気持ちに打ち勝つための方法1つ目は「仕事だと割り切る」ことです。
乗り越えるというよりも、キッパリと「仕事は仕事」だと割り切るために毎日の考え方を工夫してみましょう。
自分の理想とする仕事の形であったり会社の同僚などとの人間関係が崩れたりしてしまうと、仕事に行きたくなくなってしまうかもしれません。
しかし、「会社に行きたくない」という気持ちを作っているのは仕事上の問題であって、自分の人格が要因というわけではありません。
もともと自分が抱いていた理想や希望などが間違えていたんだと考えると、気が楽になります。
つまり、「仕事なんてこんなものだ」と割り切るということ。指示されたことを行って一般的なレベルで仕事をこなしていればいい、というぐらいに割り切れるように、頭を切り替えることがポイントです。
こうすると、仕事に対してのモチベーションが下がるかもしれませんが、モチベーションが完全に無くならなければ、復活する可能性もあります。
「続けてみても仕事へのモチベーションが復活しない」「割り切った気持ちで仕事をしたくない」と思う場合は、環境を変えることも検討してみましょう。
対処法2.乗り越えたときの自分を想像する
「仕事に行きたくない」という気持ちに打ち勝つ方法の2つ目は「乗り越えたときの自分を想像する」ことです。
仕事でもプライベートでも、色々な試練に遭遇しますが、一つ乗り越えればその分、自分の財産となります。その財産とは、経験という財産、心の強さという財産、人のつながりという財産かもしれません。
朝、仕事に行きたくないという思いを克服して会社に行って仕事ができたとき、そのときは結果として表れてこなくても、その経験はきっと役に立つでしょう。
苦難を乗り越えれば、その分だけ人は大きくなるものです。
「仕事に行きたくない」との苦難を乗り越えたら、一回り大きくなった自分を手に入れられるんだと思うことで、負の感情が出にくくなって心の負担も軽減するでしょう。
対処法3.思い詰めない
仕事に行きたくない」という気持ちに打ち勝つ方法の3つ目は「思い詰めない」ことです。
決して投げやりな考え方なのではなく「なんとかなる」という楽観的な視点も持っておくのも大切な考え方です。
入社当初のことを思い出してみてください。不安が混じりながらも仕事に行くことに少なくとも何らかの楽しみがあったのではないでしょうか。
現実と向き合ったり、仕事内容に飽きたりしても、どこかに楽しみを見出す糸口があるかもしれません。
「トラブルが起きたとしても、死ぬわけではない」「ミスをしてもなんとかなる」とある程度楽観的に考えて、ポジティブに仕事に取り組むといいでしょう。
対処法4.休憩をきちんととる
「仕事に行きたくない」という気持ちに打ち勝つ方法の4つ目は「休憩をきちんととる」ことです。
一度落ちてしまったモチベーションや気持ちをあげるには時間がかかってしまいます。このような場合は、心身共にリラックスできる環境を作ってあげることが必要です。
会社のランチタイムでも仕事終わりの時間でも、仕事中でもかまいません。とにかく自分の機嫌をとる時間を作ることが大切です。
仕事中に休憩することに罪悪感を覚えるという人は、ただの休憩ではなく、次の仕事を最高の状態で取り組むための準備時間と捉えると悪い気がしないのではないでしょうか。
ずっと仕事をこなさなければならないという緊張状態が続くと、いくら体力や精神力がある人でも倒れてしまうものです。
自分なりの休憩ルールを作ると、それがルーティンになり精神的負担もなくなってきます。
休憩中は仕事のことを忘れて、外を散歩したり、好きな音楽を聞いたり、読書をしたりするなど、最も自分がリラックスできる方法を探してみましょう。
対処法5.規則正しく生活する
「仕事に行きたくない」という気持ちに打ち勝つ方法の5つ目は「規則正しい生活をする」ことです。
仕事での付き合いや残業などで帰りが遅くなり生活リズムが乱れると、体力も落ちていってしまいます。
生活リズムが乱れて自律神経などに影響が出てくると、ストレスも溜まっていくばかり。
起床時間やお昼の時間など、生活リズムに関わる行動の時間を決めて守っていけば、それを基に規則正しい生活に修正しやすくなります。
休日も同様の生活リズムで行動するのはツラいかもしれませんが、平日と同じ時間に起床すれば体への負担も少なくなります。
「平日睡眠時間が取れない分、寝溜めするぞ!」と休日はずっとゴロゴロしてしまう方もいるでしょうが、できるだけ普段と同じリズムで生活したほうが、疲れにくくなるとおぼえておきましょう。
対処法6.信頼できる人に相談してみる
「仕事に行きたくない」という気持ちに打ち勝つ方法の6つ目は「信頼できる人に相談してみる」ことです。
仕事の悩みを仕事に関係のない信頼できる人に相談してみることで、新しい解決方法が見つかるかもしれません。
自分の考えだけで、思考を巡らせていてもどんどん視野が狭くなり、悪い方向にばかり考えてしまいがちです。
自分の悩みや考えを自分だけで抱え込まずに、言葉にしてみることで、今自分が置かれている状況を整理することができ、また相手からのアドバイスも受け入れやすくなります。
対処法7.仕事関係の人と距離をとる
「仕事に行きたくない」という気持ちに打ち勝つ方法の7つ目は「仕事関係の人と距離をとる」ことです。
仕事終わりの飲み会や上司・先輩の誘いは、付き合いが悪いと思われるのが怖いから断れない人が多いのではないでしょうか。
しかし、一度や二度断っただけで人間関係が悪化する、機嫌を損ねる上司はそれまでの人だと思えばOK。
仕事は何も自分のすべてをコントロールするものではありません。
一旦仕事の付き合いから離れてみると、自分がやらなければならないことに気付いたり、付き合いで得られる価値などが逆にわかったりするでしょう。
対処法8.「すみません」ではなく「ありがとうございます」と言う
「仕事に行きたくない」という気持ちに打ち勝つ方法の8つ目は「『すみません』ではなく『ありがとうございます』と言う」ことです。
仕事で上司にアドバイスをもらう際に、自分の配慮や実力が上司の理想と違うことを申し訳なく思い、「すみません」といってしまうこともあるでしょう。
しかし、本当に謝らなければならないとき以外で「すみません」ばかり言っていると、自分が悪くないことでも自分が悪いと追い詰めてしまうことにもなりえます。
もし好意で自分の間違いなどを注意してくれているのであれば、「すみません」ではなく注意に感謝し「ありがとうございます」と言うことをおすすめします。相手側も「ありがとうございます」と言われば、嬉しいと感じるでしょう。
言い方一つで相手の印象も、自分の心持ちも変わるので心がけてみてはどうでしょうか。
対処法9.思い切ってリフレッシュ休暇を取ってみる
「仕事に行きたくない」という気持ちに打ち勝つ方法の9つ目は「思い切ってリフレッシュ休暇を取ってみる」ことです。
仕事に行きたくなくなっているほど、気持ちが落ち込んでいたり、ストレスが溜まったりしている場合は、思い切って仕事から離れてみることもおすすめです。
「仕事を休むなんて……」と思ってしまう方もいらっしゃるでしょうが、スマホやパソコンも充電がないと使えないように、人間も仕事を頑張るために充電期間も必要です。
責任感の強い人ほど、休みを取ることはプレッシャーに感じるかもしれませんが、そんな方こそ休暇を取ることは効果的です。
有給休暇を活用して、仕事から離れて思いっきりリラックスする時間をとってみてはいかがでしょうか。
対処法10.転職を検討する
「仕事に行きたくない」という気持ちに打ち勝つ最後の方法は「転職を検討する」ことです。
これまでに紹介した方法を試しても解決しない場合は、職場を変更してみることもおすすめです。
特に、人間関係や職場の環境が原因の場合、職場を変更するだけで、また前向きに仕事に取り組めるようになる可能性もあります。
実際に転職をしなかったとしても、転職活動をしているうちに「職場だけがすべてじゃなかった」と思えることで、気持ちが楽になりますよ。
- 1.仕事だと割り切る
- 2.乗り越えたときの自分を想像する
- 3.思い詰めない
- 4.休憩をきちんととる
- 5.規則正しく生活する
- 6.信頼できる人に相談してみる
- 7.仕事関係の人と距離をとる
- 8.「すみません」ではなく、「ありがとうございます」と言う
- 9.思い切ってリフレッシュ休暇を取ってみる
- 10.転職を検討する
仕事に行きたくないときは何らかのSOSと意識しよう
- 仕事に行きたくないのに休めない人は責任感が強い
- 対処法を試してみて、解決できない場合は転職をするのもおすすめ
「仕事に行きたくないなぁ」と思うタイミングでは、自己啓発本などを読んでみても実践に移せないものです。
U-NOTE編集部としては、まずは全ての行動における資本である「体」の調子を整えることをおすすめしたいです。
規則正しい生活、筋トレやストレッチなどの適度な運動、バランスのよい食事、意識的にリフレッシュするなどを心がけて、生活してみましょう。
体の調子を整えて万全な健康状態にした上で、本記事で紹介した方法を試してみてください。
決して無理しないように、プレッシャーに感じすぎないように、力を抜いて生活してみてくださいね。
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