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目的ではなく「目標」を掲げろ!リーダーシップを示す上で目標を掲げる必要性

Shingo Hirono

2014/05/06(最終更新日:2014/05/06)


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by Arkangel
 リーダーシップを示す上で重要になるのが、目標の設定です。リーダーが目標を設定することで組織のメンバーは進むべき方向を知ることが可能になり、自分が果たすべき役割をしっかりと認識して活動に参加するようになります。注意しなければけないのが、目的と目標を混同してはいけない、ということです。

 リーダーが示したものが目標ではなく目的であった場合、組織は必ずしも理想的な形で活動することができなくなってしまいます。目的と目標にはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、リーダーシップを示す上で目的ではなく目標をかかげるメリットについて解説します。

具体性が生まれる

 そもそも目的と目標は何が違うのでしょうか。目的と目標の一番大きな違いは「具体性の有無」という点にあります。目的は抽象的なものであり、目標は常に具体性を持って表現されるのです。

 また、目的と目標は密接に関係するものですが、それは常に一方的な方向の関係になります。目標は目的を達成するためのステップとして作られますが、目標だけが目的から独立して存在することはあり得ません。「利益を上げる」というのは目的であり、目標ではありません。この目的を達成するような具体性を持ったものが目標になるのであり、目的達成のための手段として目標は成立します。

 「広告により知名度を高める」「営業活動に力を入れて販売店を増やす」「新製品を開発して市場のシェアを獲得する」といったような具体性を持つ者のことを目標といい、しばしば数値を利用して設定されます。目標が具体性を持っているおかげで達成までの道のりを明確に認識することが可能になり、メンバーは手順を踏みながら目標に向かって進んでいくことができるでしょう。

客観的視点により誤解なく共有できる

 目標は常に客観的視点から設定されます。目標は組織のメンバー全てが正しく共有して初めて効果を発揮するものであり、認識にずれや誤解があった場合は期待する効果が発揮できません。

 抽象的な目的をメンバーに提示してしまうと、メンバーそれぞれが主観的な認識で解釈してしまい、認識を共有することができなくなってしまいます。前提となる基本的な考えがそろわなければ、組織活動が理想的な状態で行われることなどありません。目標が具体的であればあるほど誤解なく理解され、メンバー全員が同じような考えを共有することができるでしょう。

目標を逆算して過程を割り出すことができる

 目標とは組織がたどりつくべき目的地であり、活動のゴール地点です。ゴール地点である目標が明らかになることで達成までに必要な作業や資材などを明らかにすることが可能になり、目標を実現した状態と現状を比較し逆にたどっていくことで、目標達成までに必要な手順を割り出すことができます。


 目標の設定はリーダーの仕事の中でも特に重要な仕事です。メンバーのやる気を引き出しつつ最大の効果を上げるような目標を設定してください。

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