企業経営者、スポーツ団体の運営者、病院の院長…様々なリーダーたちの持つ価値とは何か。全ては「人間としての魅力」と語ったのは、松下幸之助氏でした。かの松下電器産業株式会社は、いまパナソニックとして世界ブランドを確立しています。確かに、松下氏の面影は今のパナソニックには「見えにくい」かもしれません。ですが、パナソニックは依然として電器の分野で技術を磨き続けています。パナソニックの原点とは何か。それはリーダーシップそのものと言っても、過言ではないでしょう。
故に、今回は松下幸之助氏とそのライバルであった、盛田昭夫氏の格言からリーダーシップとは何かを見ていきましょう。
松下幸之助氏の格言
リーダーシップについて松下氏はこういっています。「会社を始めて部下が10人いるときは、先頭を切って走れ!100人部下が出来たら、会議をして物事を決めよ!1,000人部下ができたら、リーダーは後ろからついていけ」なにやら暗示めいた言葉ですが、これはまさに家庭的な企業経営を目指した松下幸之助氏らしいリーダーシップの言葉、といえましょう。リーダーシップとは何か、それは「人間としての魅力」にどれだけの人がついてきてくれるか、ということなのです。そして、社員が社長に『常に見られている』と感じることが大切です。つまり、それは威圧や脅迫ではなく、プロとして認め、育てることを意味します。リーダーになる人物は、この常に社員を見るという意識を持ち続けることが重要になってきます。
盛田昭夫氏の格言
「愛されよ、さもなくば尊敬されよ」これは松下幸之助のライバルである、盛田昭夫、つまりソニー株式会社の創業者が大事にしていた言葉です。ソニーは松下とは違い、新たなことを常に進む土壌がありました。そしてこの格言はソニーが自ら金融部門を持とうとして立ち上げた「ソニープルデンシャル生命保険」の座右の銘となったのです。愛されるとは人間力に他なりません。そして、尊敬されるとは、また人間力そのものといえましょう。
松下幸之助、盛田昭夫の二人は全くスタイルの違う経営で会社を大きく育てました。そして、その営みは確かに苦しい時も数多くあり、波が常に続きました。ですが、社員にとってのリーダーシップは「オレについてこい」ではありません。社員一人一人がリーダーになること、それを後押しすることなのです。故に、これらの意識を持ってこれから部下や社員に接していき、良いリーダーシップを発揮していきましょう。
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