リーダーシップと一口に言っても、そのスタイルには様々な種類があります。人を惹き付ける魅力を持ってリーダーシップを発揮する人もいれば、鮮やかな論理と弁舌で人を説得してリーダーになる人もいるでしょう。
自分にとってのリーダーシップのスタイルを知らなければ、リーダーシップを発揮して人を率いていくことはできません。まずは自分のスタイルを知ることから始めるのが、リーダーシップを身に着けるための第一歩になります。今回は、自分のリーダーシップのスタイルの種類と適正を見つける方法を紹介します。
人前に率先して出たいか?
人前に率先して出たいかどうかを考えることで、社交型リーダーか内向型リーダーかを判別することができます。カラオケでは率先してマイクを握る、こそこそするより堂々とふるまいたい、スポットライトを浴びることは快感だ、といったように率先して人前に出たいと考える人は社交型リーダーの素養を持っています。
なるべく人と会いたくない、悪の組織に所属したら素顔ではなく仮面をかぶって活動したい、大勢でワイワイやるよりも好きなことをして静かに過ごしたい等、あまり人前に出ることを好まない人は内向型リーダーの素質があります。社交型リーダーと内向型リーダーの一番の違いは、組織運営においてコミュニケーションを重視するかどうかです。
社交型リーダーはコミュニケーションを重視し、仕事を教えるときでも直接指導を好み、常に相談や面談を通じて部下の悩みや問題点を発見しようとします。面倒見がよく親切な反面、気分に左右されやすく、他の人と比べてどうか、という外部の評価を気にしがちです。
内向型リーダーは規則や決まりを重んじ、ルールで行動を決めることを好むため、個別の事情をあまり考慮しません。メンバー個人の事情を考慮するよりも原理原則に照らして判断しようとするため、時として融通が利かないリーダーだと思われます。
その代わり、仕事の手順を明確にしたり、仕事のやり方をマニュアル化したりするような仕事が得意です。一般化するのが得意なので、メンバー間の能力のばらつきを仕事の質に影響させないような仕事管理を行ってくれます。
他人と自分のどちらを優先するのか?
他人と自分の意見が異なる場合にどちらを優先するのかで、リーダーシップのスタイルを見分けることができます。自分の意見を優先する人は、指揮官型のリーダーです。部下が自分の指示通りに動くことが最善の結果を生むと信じて行動するタイプのリーダーで、いわゆる体育会系のリーダーがこのタイプと言えるでしょう。
自信に満ちた言動で支持を集めるタイプですが、他人の意見に耳を貸さず、間違っていても突っ走るという欠点もあるのです。他人の意見を優先する人は、調整型のリーダーです。他人の意見を尊重し、時には自分の意見を曲げることをいとわず、より良い方向へ進むために努力をします。
メンバーの意見を尊重するため人気を集めるのですが、決断が遅いという欠点もあります。人間的な情熱や熱意をあまり重要視しないため、時として覇気に欠けると言われてしまうかもしれません。
リーダーシップのスタイルの種類は色々ありますが、今回はわかりやすい2種類の判別方法を紹介しました。自分はどのタイプに当てはまるのか考えてみてください。
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