仕事を部下がよく忘れる、と愚痴をこぼす上司はどこの職場にもいるものですが、必ずしも仕事を忘れてしまう原因が部下にあるとは限りません。上司の仕事ぶりが原因で、部下が仕事を忘れてしまうこともよくみられるケースです。上司は部下が仕事を忘れてしまうのを愚痴る前に、自分の仕事に問題はないかを見直すことが先決でしょう。今回は、仕事を部下がよく忘れるというときの上司側にある原因について解説します。
1. 指示がいい加減
部下は上司の頼み方によって仕事の重要性を判断します。きちんとした書類で業務命令がされたり、二人きりで直接頼まれるような指示のされ方であれば、部下も仕事の重大性を認識し、決して仕事を忘れるようなことはありません。
しかし、上司が雑談混じりに仕事を頼んで来たり、軽い口調で仕事の指示をされた場合は、部下は指示の内容を重要なものと捉えることができず、どんどん後回しにしているうちに忘れてしまうのです。
きちんとした指示をすることで部下は仕事の重要性を認識し、仕事に対する責任感が生まれます。責任感を持ちづらいようないい加減な指示をしていては、部下が仕事を忘れてしまうのも仕方のないことと言えるでしょう。
部下に仕事を忘れさせないためには、上司がきちんとした形式で正確な指示をすることが重要です。正確な指示が部下の自覚を促して責任感を生み出すことになります。
2. 期限を明示しない
仕事を指示する時に、いつまでに仕上げるのかという期限を明示しなければ、部下は仕事をどんどん後回しにしてしまいそのうち忘れてしまうようになります。たとえ急ぎの仕事ではなくても、仕事を指示する時は期限を明示するのが原則です。期限が明らかになることで仕事に対する自覚が生まれ、優先順位を考えながら忘れずに仕事をこなせるようになるでしょう。
上司が勝手な思い込みで仕事の指示を出してしまうと、もう仕上がっているだろうという頃になっても、部下は仕事に手を付けてすらいないということもあります。仕事を覚えていたとしても、期待している期限までに仕上がっていないのは問題です。
上司と部下の期限に対する認識のずれは、仕事を忘れてしまう大きな原因になるでしょう。必ず期限を明確にして指示を出すことで、部下は仕事を忘れることなく、きちんと仕上げることができるようになります。
3. 確認作業を怠る
たとえ部下が仕事を忘れていたとしても、早めに忘れていたことが発覚すれば、被害を最小限に抑えることができます。部下の仕事に進展が見られないときは、この前頼んだ仕事はどうなってる、と一声かけましょう。
もし仕事を忘れていたとしても、その一言がきっかけで思い出すことができれば、改めて仕事をスタートさせることができます。最初に依頼したまま放置しているようでは、上司側の仕事管理不足と指摘されても仕方ありません。進捗状況を見ながら、適時確認してください。
上司側の原因で部下が仕事を忘れてしまうということは、上司の努力次第で防止できることでもあるでしょう。部下を信頼して任せるのと放置するのは全く違います。上司は部下の仕事ぶりを見ながら、忘れてしまわないための努力をすることが求められます。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう