マルチタスクで業務を行う場合、それらの業務は並行処理され、同時に仕上がっていくように見えます。そしてその並行処理が繰り返されることで、マルチタスクを知らない人からすると業務が驚異的なスピードでこなされることになるのです。
しかし、マルチタスクで行う並列作業も万能ではありません。ではマルチタスクで業務を並行処理する上での注意点はどこにあるでしょうか。
1. マルチタスクはパラレルタスクではないと理解する
マルチタスクで業務を並列処理する際に、最も気をつけなければいけないポイントは、マルチタスクとパラレルタスクは同じではないということ。マルチタスクとパラレルタスクは別物なのです。パラレルタスクとは、まさに並列処理を意味し、完全に同じタイミングで複数の処理を行うことになります。しかしマルチタスクはそうではありません。
マルチタスクとはタスクを可能な限り小さなピースに分解し、空き時間を極限までなくして分解されたピースを1つずつこなすことです。そのため、同時並行でそれらのピースがタスクとして仕上がったように見えるのです。
よって、同じ並列処理でも、マルチタスクとパラレルタスクは仕組み自体が異なります。まずはマルチタスクとパラレルタスクの違いを理解しましょう。
2. タスクの分解を適度に行う
マルチタスクでは、タスクの分解が鍵になります。そのときの重要度や緊急性、作業完了日などを考えつつ、タスクを分解して自分の空き時間にマッチングさせ、結果的に業務を並列処理していくのです。
しかし、ここで業務を分解しすぎると、その分解にかかる時間や空き時間とのマッチングに時間がかかり、かつ分解したタスクのピースが多すぎることでピースの一部を忘れたりなくしたり、間違えたりしてしまうことがあるでしょう。
こうなると、同時並行どころか全てのタスクがうまくいかないという事態に陥ってしまいます。マルチタスクの達人は、タスクを驚くほど小さなピースに分解して業務を行うことができるでしょう。しかしそれには経験と、何よりもトレーニングが必要です。マルチタスクはトレーニングでその精度を高めることができるでしょう。
しかし、かといって急にできるものでもありません。自分に合ったタスク分解を心掛け、少しずつそのピースを増やすことによって、並列処理の精度を高めていけば良いのです。
マルチタスクで並列処理を行うということは、すべてを同時に行うことではなく、計画的にタスクを分解して効率化するということです それを忘れないようにしましょう。
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