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\"ストーリー\"が顧客を購買へと向かわせる!ヒット商品の作り方として意識すべきポイント

Shingo Hirono

2014/05/05(最終更新日:2014/05/05)


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by jurvetson
 ヒット商品を作るためには、ただ品質の良い背品を作っているだけでは努力不足で、さらにその一歩先を考えた商品開発が求められます。ヒット商品と呼ばれるものには必ず類似商品がありますが、類似商品とヒット商品にはわずかながらも明確な違いがあり、そのわずかな違いこそが商品をヒットさせているのです。

 では、そのような違いを商品に与えてヒット商品を生み出すためには、一体どのようなアプローチで商品開発を行えばよいのでしょうか。今回は、ヒット商品の作り方として知っておきたいことを紹介します。

唯一無二の価値

 ヒット商品には唯一無二の価値があり、その価値があるからこそ類似商品との明確な差別化が実現しています。唯一無二の価値というものにははっきりと目に見えるものから、すぐにはわからない影の努力まで様々な種類がありますが、唯一無二の価値無しに商品をヒットさせることはできません。唯一無二の価値とは商品のコンセプトにつながるポイントであり、コンセプトに共感し価値を認めたからこそ、消費者は商品を購入する顧客になるのです。

 もし、唯一無二の価値が無いのに商品売り上げが伸びたとしても、その伸びた売り上げは類似商品に簡単に奪われてしまうことになります。唯一無二の価値がある商品だからこそ類似商品との競争力が生まれ、価格が高くても消費者はこの商品を選んで購入してくれるのです。

 唯一無二の価値とは、商品を購入するべき理由でもあります。どうしてもこの商品じゃなければダメ。という意識を消費者に持たせることができなければヒット商品を作ることはできません。

ストーリー

 最近のヒット商品の作り方として広まっている手法が「商品にストーリーを持たせる」という方法です。この場合のストーリーとは商品の背景や共感力であり、その商品を購入することで消費者に性能や機能以外の価値をもたらす影響力のことを言います。

 同じような商品でも、丁寧な仕事で作られたという情報が付加された商品があれば、その商品は消費者に対して強い訴求力を持つことになりますし、特別な原料を選んで使用した商品であるという広告で宣伝された商品は、価格がライバル商品より高かったとしても十分ヒットは見込めるでしょう。

 重要なのは特別な仕事で高くなった品質そのものではなく、その商品にはそれだけの価値がある、と消費者に共感させること。このブランドなら信頼できるという意識を消費者に植え付けるブランディングも、ストーリーによるマーケティングの一種です。

 ヒット商品の品質は高くて当たり前のものであって、品質の高さだけで勝負してもヒットさせることは困難です。なぜ品質が高いのか、商品を購入ことでどのような体験ができるのか、ということを消費者にアピールすれば商品にストーリーが生まれ、高い競争力を持つヒット商品が誕生します。


 努力すればヒット商品が生まれるとは限りませんが、努力せずにヒット商品を作ることは不可能です。ヒット商品の作り方はそれぞれまったく異なるアプローチから行われていますが、共通しているのは「新しい価値を消費者に提案する」という点です。過去のヒット商品を参考に、自分なりのヒット商品の作り方を見つけてください。

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