あなたはマルチタスクで仕事をしていますか?複数の仕事を並行でこなすことを、「マルチタスク」と呼びますね。パソコンでしたら、それは可能ですが、人間ではなかなか不可能です。
人間がもしもマルチタスクを行うとしたら、どのようになるのかというと、3つの文章を並べて、それを交互に1文字ずつ読んでいき、その内容すべてを理解するというものです。もちろん、そんなことを出来る人間は存在しませんので、あなたが行っている仕事は、マルチタスクというよりは、シングルタスクに近いということになりますね。
「シングルタスク」と聞くと、「なんだ、1つしかできないのか」と思われてしまうかもしれませんが、マルチタスクだからといって、すべての仕事を完璧にこなしているとは言い切れません。やはり、同時進行で複数のことを行うというのは無理な場合もありますし、非効率になりがちです。今回は、マルチタスクとシングルタスクのメリットとデメリットについて考えてみましょう。
1、マルチタスクのデメリット
マルチタスクには、どんなデメリットがあると思いますか?マルチタスクのデメリットとは、同時に仕事をするために、どうしても、仕事を中断することがあり、能率が下がってしまいまうことです。
さらに、あれもこれも手を付けてしまうため、結局はどれも仕上がらないこともあります。気持ちの上でも、中途半端なような気がして、なんとなくスッキリしないですし、中には、内容を忘れてしまう仕事も出てくることがあります。
この中で、特に問題なのは、あれもこれも手を付けて、結局完成することができない場合です。結局は、マルチタスクは、「自分はたくさんの仕事を同時にこなせるんだ。すごいだろう!」という自己満足で終わってしまうことが問題なのです。
2、シングルタスクのメリット
仕事は、途中で中断することで能率が下がってしまいます。特に、内容的に難しい仕事であればあるほど、途中で中断すると、その後の作業能率は落ちてしまいます。シングルタスクでは、1つの仕事に集中することができますので効率よく仕事を行うことができます。そして、1つだけですので、中途半端で終わることもありませんし、時間さえあれば納得いくまで取り組むことが出来るので、仕事中にもやもやした気持ちになることもありません。仕事を終えたときに、達成感も感じられるでしょう。もちろん、仕事をするのを忘れるということはありません。
さらに、シングルタスクは、プロジェクトの1つ1つの達成時間の平均が、マルチタスクよりも短くなりますし、短くなれば、「仕事が速い」と評価されます。また、プロジェクトの対価をより速く得ることができますね。
3、考える時間も減るシングルタスク
例えば、数日で終えなければならない3つの仕事があるとします。マルチタスクの場合、一日の間に、3つのタスクを同時に考えなければなりません。そうすると、自然と、1日の中で、頭の中を切替え、書類を出し入れしたり、パソコン上で開くファイルを変えたりと、別のプロジェクトを考えるたびに時間がかかりますね。これに対して、シングルタスクの場合は、1つ1つの仕事をじっくり考えてから次に進むため、段取りに必要な時間はそれほど多くありません。また、同じ書類を3日間ずっと机の上に置いておくことも可能で、効率よく仕事を行うことができます。
いかがでしたでしょうか?携帯を触りながら歩いたり、仕事をしながらメールしたり、料理をしながら電話するなど、同時にいくつかの作業をすることができたら、効率が良いように思うでしょう。ですが、携帯を見ながら歩いていて転びそうになったり、仕事中にメール慌てて打ったら誤字脱字が多かったり、電話していて料理を焦がしてしまったりなど、同時進行で何かをやろうとするのはその分限界もあります。きちんと良さを見極めて思考法を選択するのが有効でしょう。
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