仕事は習慣によって成り立っています。これは、仕事に限らずすべての人間の行動に共通すること。つまり仕事を含めたすべての人間の行動は「習慣」によって形成され、習慣が行動を限定すると言っていいでしょう。
ですから当然、「できる人」は「できるための習慣」を身につけていますし、そうでない人はそうした習慣を身につけていない、あるいは、仕事の効率を低めてしまう習慣が、知らず知らずのうちに身についてしまっている、ということになるでしょう。では、「できる人」の仕事に関する習慣とは何なのか。ここでは3つの代表的な例を紹介します。
1. 「息抜きタイム」の習慣
できる人はほぼ100%、上手に息抜きをしています。仕事ができるというと、「一心不乱に仕事に集中し、ひたすら仕事に邁進する」というイメージがあるかもしれません。しかし、実際にはまったくちがいます。仕事ができない人に限って、漫然と仕事を続け、上手に休憩を取ることができない。逆に、できる人はうまく休憩を取りながら、集中力を維持して仕事を進めているのです。
仕事の中に「息抜きタイム」を作ることには、気分転換だけではなく、「一度気持ちをオフにし、そうすることでもう一度オンにしたときのモチベーションを高める」という効果があります。つまり、次の仕事の生産性や効率、自信の集中力をアップするために、意識的に「息抜き」をする。これができる人の習慣なのです。
2. 終業時に翌日の準備をする習慣
仕事の準備の重要性について、日ごろから意識している人は少なくないでしょう。しかし、多くの場合、その日の朝、仕事を開始する前にその日の仕事の準備をするにちがいありません。もちろんそれは良いことではありますが、「できる人」はちがいます。その日の朝ではなく、その前日の終業時に、すでに準備を済ませる習慣を持っているのです。
翌日の仕事のスケジュールチェックは言うまでもなく、より具体的な段取りの想定や、揃えるべき資料の準備までしてしまう。これ以上、次の朝に仕事をすぐ始められる方法はないでしょう。つまり、その日に準備するのでは遅いということ。できる人は、ひと足先に準備を済ませているのです。
3. 常に「確認」をしながら仕事を進める習慣
もう1つが、常に自分の行った作業や仕事の「確認」をしながら仕事を進めるという習慣です。1つの作業、仕事を終えるときに、必ずその成果の確認をする。一生懸命仕事をしても、その成果にミスが含まれていたのでは何にもなりません。できる人は「仕事の成果のグレード」に大変敏感です。
そのため、「ミスがないか」の確認はもちろん、「より大きな成果をあげるための仕事のありかた」を、厳しく自己チェックします。逆に、「できない人」は、「仕事が終わった」ということだけで満足してしまい、その成果の確認を怠る傾向が強いのです。
「習慣」というのはやっかいなものですが、上手に習慣を変え、新しい習慣を身につけることができれば、これほど簡単に仕事に生かせるものもありません。習慣はつまり「当たり前」なことだからです。上記の習慣を、体得してみてはいかがでしょうか。
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