セクションやチームをマネージメントする立場の人にとって、大切な情報の一つが、「各メンバーの仕事に対する『やる気度』」でしょう。いくらこちらが仕事を指示し、アドバイスしても、受け手の「やる気」がなければ、期待するような成果は得られません。
逆に、少し能力は劣っていても、やる気に満ちた部下は仕事を成長させることができるため、貴重な戦力になりえるのです。では、どうしたら各メンバーのやる気を計れるのか。ここでは日常業務を通じて簡単にできるチェック法を3つ紹介します。
1. 日ごろの「報告」と「相談」の量と質でやる気度チェック
社内、部内のコミュニケーションの基本が、報告と連絡、相談です。その中で、やる気度をチェックするポイントになるのが「報告」と「連絡」。自分の仕事に関してこまめに上司に報告する習慣を身につけている部下は、やる気度が高いと考えていいでしょう。
報告の回数だけでなく、その内容もチェックポイント。何の準備もしないでいきなり報告すれば、どうしても要領を得ない説明になってしまいます。逆に、事前にきちんと整理してから報告に来る部下は、それだけ仕事を真剣に考えているものなのです。
「相談」はさらにはっきり、やる気度の違いが現れます。ほかのコミュニケーションと違い、相談は自主的に仕事を進め、より良い成果をあげようという意識を持たないと生まれてはこないもの。ですから、いくら報告はきちんとできても、まったく相談にこない部下は、やる気度は低いということになります。
2. スケジュールの管理法をヒアリング
次に、自分の仕事のスケジュールをどのように管理しているかをチェックするという方法もあります。ビジネスパーソンにとって、自己管理、特にスケジュールの管理は仕事を進める上でもっとも大切な要素の一つ。
ですから、それがいい加減になっているような部下は、当然やる気が低いでしょう。本当はスケジュール帳やシートを見てチェックするのが一番確かめやすいのですが、プライバシーに関わることもありますので、「スケジュール帳を見せなさい」と強いるのはNGです。あくまで口頭で、スケジュール管理の仕方をヒアリングするようにしましょう。
3. 小さな企画書を提出させる
もう1つの方法が、小さな企画書を提出させることです。部内を見ていて、「彼はどうもやる気がないように感じられる」と思ったら、その部下に「部内の改善策や仕事に関することで、何か提案してほしい。簡単でいいから、企画書を作成し、提出するように」と指示を出すのです。
仕事に関するアイデアを持っているかどうかチェックすることで、やる気を計るというわけです。また、この方法は「やる気がなくて、アイデアを何も持っていない」という部下に、仕事について考えさせるという効果もあるでしょう。これはつまり、やる気を起こさせるためのチェック法と言えます。
他にも様々な方法が考えられますが、ここでは日常的すぐに実行できるものを紹介しました。やる気の高い部下を育成し、社内のモチベーションを高めるためにも、ここで紹介したことを参考にしてみて下さい。
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