時間管理の最適化によって作業効率の改善を目指すのが、タイムマネジメントという考え方です。タイムマネジメントを実行することによって、短時間で質の高い仕事をすることが可能になり、同じ時間でもより多くの仕事をこなすことができるでしょう。
タイムマネジメントは個人の仕事だけではなく、チームで仕事を進めるときの時間管理にも効果を発揮するのです。今回は、チームリーダーが「タイムマネジメント」を行う際のポイントについて解説します。
メンバーの時間の組み合わせ
一人で仕事をする場合のタイムマネジメントとは異なり、チームで行う仕事のタイムマネジメントを実行する時は「メンバー同士の時間の組み合わせ」という要素がポイントになります。
メンバーそれぞれは個別に作業可能な時間を持っているので、チームリーダーにとってのタイムマネジメントとは、メンバー同士が持っている作業可能時間をどのように配分すかを考える作業になるでしょう。
チームで仕事をするということは、複数の人の作業時間を組み合わせて時間配分をすることになるため、個人の能力を考慮しながら最適な組み合わせを見つけなければなりません。
時間の組み合わせとは、単に仕事を一緒にやるというだけのことではありません。仕事に必要な能力を最適に配分し、割り当てられた仕事を予定時間内に完了させる組み合わせを見つけ出し、さらに短時間で完成するような組み合わせを探り出すことが、チームリーダーが目指すべきタイムマネジメントになります。
個人の処理能力
チーム作業でのタイムマネジメントでポイントになるのが、メンバーそれぞれの仕事を処理する能力です。能力には個人差があるので、それぞれがどの程度の仕事処理能力を持っているのかをチームリーダーが知っていなければ、最適なタイムマネジメントはできません。
1時間当たり書類5枚を完成させるメンバーA、書類8枚を完成させるメンバーB、書類10枚を完成させるメンバーCがいる場合、書類13枚を1時間で完成させなければならない仕事であれば、AとBが作業を担当すれば最適な配分になります。しかし、AとCに作業を担当させた場合は仕事は完成しますが、書類2枚分の処理能力が無駄になってしまいます。
最適なタイムマネジメントとは、メンバーそれぞれの持つ仕事の能力を最大限発揮するような時間割り当てであり、能力が高すぎると無駄が発生してしまい、少なすぎると仕事が完成しなくなってしまうでしょう。最適な割り当てをするためには、個人の仕事処理能力に関する情報が不可欠です。チームリーダーはメンバーの普段の仕事ぶりや実績などを参考にして、処理能力を把握しておく必要があります。
チームリーダーがタイムマネジメントに成功すれば、チームの能力を最大限に生かして無駄なく仕事を進めることが可能になります。スケジュールにも余裕が生まれ、より快適な仕事環境で働けるような体制づくりが実現するでしょう。
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