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気にし過ぎるのは良くないかも!?基礎知識として知っておきたい「コンペ」が有利に進む順番

Shingo Hirono

2014/05/01(最終更新日:2014/05/01)


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by KalinaSoftware
 持ち寄った企画を競い合わせて最も優秀な企画を採用するコンペでは、すべての企画は平等な条件で扱われ審査されることになります。しかし、平等な扱いを徹底してはいても、完全に平等に扱うことは不可能であり、避けられない形で有利不利が発生してしまうのは仕方のないことです。

 やむを得ない有利不利が出てしまう代表的な例が、企画を発表する順番です。順番によって企画が与えるインパクトは大きく変わってしまうため、同じ企画でも全く違う結果が出てしまうこともあるでしょう。今回は、コンペに出る上で知っておきたい有利な順番について解説します。

早い順番が有利なケース

 順番が早く発表された方がいいケースというのは、企画の斬新さではなくクオリティで勝負するケースです。速い順番で発表されるということは、前に出た企画とかぶる可能性が低い、というメリットがあります。一番最初に発表されれば当然かぶりは発生しませんから、他の企画と重複したくないときには順番が早ければ早いほど有利になるでしょう。

 他の企画と重複したくないときとは、企画のクオリティで勝負するケースです。コンペによっては自由度があまりなく、集まる企画がどれも似たような企画になってしまうケースがあります。

 このようなコンペでは審査員は同じような企画をいくつも審査することになるため、順番が後になればなるほど企画内容にマンネリを感じてしまい、魅力のない企画だと感じるようになります。

 似たような企画が沢山出るのであれば、早い順番で企画が発表された方が審査員に与える印象は強い物になるでしょう。それがクオリティの高い物であるならば、そのクオリティが後に続く企画の審査基準になるので、ライバルを効果的にふるい落とすことが可能です。

遅い順番が有利なケース

 先ほどとは逆に、遅い順番で発表された方が有利なケースもあります。遅い順番で発表された方が有利なケースとは、内容が斬新で審査員の心を大きく動かす企画だった場合です。斬新な企画というのは、コンペの審査員に対して強いインパクトを与えます。

 遅い順番で発表されればその新鮮なインパクトの影響が持続しているうちに最終審査が始まるので、所見のインパクトを効果的に生かして審査を勝ち抜くことが可能でしょう。

 もし早い順番で発表された場合、初見のインパクトは同じであっても審査が長く続くうちにだんだん印象が弱まってしまい、自分より劣った企画のインパクトにあっさり抜かれてしまうことが考えられます。

 どんなに強烈なインパクトを与える企画でも、コンペが長引けば長引くほど、どんどん不利になってしまうもの。企画の斬新さやインパクトでコンペを勝つためには、審査員の衝撃が抜けきらないうちに最終審査に突入する、遅い順番の方が有利になります。


 発表順は企画を提出する側にはコントロールできない要素であり、あまり深く考えても意味がありません。効果を知っとくことは大切ですが、あまりそれに影響されることなく企画内容自体を高めることが重要になります。

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