誰かに仕事をお願いするときというのは、頼む相手が部下であったとしても何かと気を使うもの。それが単調でつまらないと捉えられがちな単純作業であったときは、相手に嫌な仕事をやらせようとしているという意識が生まれてしまい、余計に気を使う事になってしまうでしょう。
頼む仕事の内容が単調でつまらないと捉えられがちな単純作業であったとしても、頼み方ひとつで部下のモチベーションを引き出してポジティブな気分で仕事ができるような状態を作り出すことは可能です。今回は、つまらないと捉えられがちな仕事の単純作業を部下にお願いするときのポイントについて解説します。
頼りにする
誰かに頼られる、というのはそれが誰から頼られていても気分がいいものです。頼られるということは自分自身の能力を認めてもらっているという証拠であり、自分自身がそれだけ価値のある人間だと思われているということです。
特に頼られた相手が自分の尊敬する人間や飢えの立場の人間であった場合、認めてもらえたという意識はより強い物になり、たとえ頼まれた仕事の内容が単調でつまらないと捉えられがちな単純作業であったとしても、前向きな気持ちでやる気を引き出しながら仕事に向かう状態が生まれるでしょう。
「君にしか頼めない」「他の人間ではできないんだ」というように仕事を上司から頼まれたとしたら、部下は自分が選ばれた人間だというように感じ、仕事の内容にかかわらず誇らしい気持ちが生まれます。
能力を認める
誰かに認められるということは、能力を評価されているということです。自分の実力を高く評価していると感じれば、相手はいい気分になりこちらの頼みも気分よく引き受けてくれるようになるでしょう。
「君ならできる」「以前の仕事ぶりが素晴らしかった」というように部下の仕事能力を評価する表現を用いて仕事を頼むようにすれば、その仕事の内容が単調でつまらないと捉えられがちな単純作業であっても、部下は気分よく引き受けてくれるはずです。
モチベーションが上がった状態で仕事をすれば、さらに仕事の効率は改善され単純作業をより速く的確に処理できるようになります。仕事が完了した時も忘れずに能力を評価するような言葉をかけてやれば、さらにモチベーションを高めながら次の仕事にあたることができるでしょう。
仕事の意義を示す
なぜその仕事は単調でつまらないと捉えられがちなのか、それは仕事の意義や役割が正しく理解されていないからです。単純作業というものは、単純であるがゆえに軽視されがち。しかし、単純作業だからといって仕事全体の中で果たす役割が軽いとは限らないのです。中には仕事の根幹を支える重要な単純作業もありますし、その単純作業が終わらなければ全体に支障をきたすこともあるでしょう。
その仕事が単調でつまらない物ではなく、周囲の仕事に大きな影響を与える重要な仕事である、という認識を部下に持たせることができれば、高いモチベーションで仕事を処理することができるようになります。部下自身にもやりがいが生まれますから、理想的な形で仕事を進めることができるでしょう。
単調でつまらないと捉えられがちな単純作業は、会社での仕事の多くの部分を占めるもの。重要なのは単調でつまらないと捉えられがちな単純作業を、どうやってやりがいのある仕事に変えるかです。上司の言葉一つで仕事に当たるモチベーションは変わります。部下のやる気を引き出すように、様々な頼み方を工夫してください。
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