ビジネスを行う上で常に意識しておかなければいけない課題が、業務改善です。業務改善を行う上で重要になるのが、メンバー間での仕事のプロセスの共有です。仕事のプロセスを共有することで業務改善のきっかけが生まれるようになり、より的確な業務改善が実現します。
そこで今回は、業務改善を行う上で仕事のプロセスを共有することの有用性についてご説明していきます。
作業の重複を防止する
仕事のプロセスを共有することで、メンバーは自分の担当業務以外の業務についても知ることになります。担当外の業務内容を共有することができれば、自動的にメンバー間でも業務内容の確認が行われ、重複している作業や二重のプロセスに対するチェックを行うことが可能になります。
仕事のプロセスを共有することが実行されていない場合、メンバーは自分の作業内容に関する知識しか持たないことになります。そのような状態では、仮に他の業務と重複する部分があったとしても、重複という状態に気づかずに無駄な作業がそのままになってしまいます。
同じ工程を何度も作業していたり必要以上に作業が重複している場合、その状態を解消することで業務改善が達成され、より効率的な形で仕事が勧められるようになるのです。仕事のプロセスを共有することで縦割りが解消され、担当業務以外の業務に潜む無駄をメンバー自身が発見する体制ができてきます。
仲間意識が強まる
仕事のプロセスが共有されず、それぞれのメンバーがお互いの業務内容に無関心であった場合、作業だけではなく仕事仲間としての意識にも関心が薄れてしまいます。仕事のプロセスを共有する事によって、お互いの業務内容に関心が生まれると同時に、その仕事を担当しているメンバーに対しても共感や関心が生まれて同じ仕事をする仲間だという仲間意識が芽生えます。
仲間意識が芽生えて関係性が深まれば、仕事をより理想的な形で進めることが可能になり、さらに職場の雰囲気も良くなる効果が期待できます。
最適化のアイデアが生まれる
業務改善を実現するためには、業務効率を悪化させている原因を解消するためのアイデアが必要になります。仕事のプロセスを共有することで、メンバーの中から業務改善のアイデアを集めることができるようになり、より効果的な改善策を見つけやすくなります。
業務改善のアイデアは、必ずしもその業務を担当しているものから出るとは限りません。プロセスを共有することは、他のメンバーの目にも業務内容がさらされることになりますから、多くの人によって改善点や解決策が提案されることになります。
また、業務改善で一番重要になる改善のためのアイデアを多数集めることによって、迅速かつ低コストで業務改善を実現することができます。これは、業務上の問題を一部の問題としてとらえるのではなく会社全体の問題として捉える効果を生みます。
業務上の問題を自分の問題として考える意識が生まれれば、より良いアイデアを出そうとする積極的な気持ちが生まれ、メンバーの積極的な関わりによる業務改善が実現するでしょう。
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