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ビジネスマンの基礎知識!「ロジカルシンキング」で代表的な3つの分析手法

Shingo Hirono

2014/04/28(最終更新日:2014/04/28)


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by blakespot
 ロジカルシンキングでは、様々な分析手法を用いて論理的思考を実践します。分析手法にはいくつかの種類があり、それぞれが持つ特徴や特性によって向き不向きがあります。最適な結論を導き出すためには、ふさわしい分析手法を用いてロジカルシンキングを実行する必要があるでしょう。

 もし最適ではない分析手法を用いてロジカルシンキングを実行してしまった場合、効果的な分析ができないだけではなく誤った結論がロジカルシンキングの結果として出てしまう可能性もあります。

 ロジカルシンキングを効果的に実行し正しい結論を導き出すためには、分析手法についての知識が必要です。今回は、ロジカルシンキングの基礎として押さえておきたい分析手法を紹介します。

演繹法

 演繹法とは、分析対象の中から事実を見つけ出し、一般常識や客観的事実と結びつけることで論理的結論を導き出す方法です。演繹法では、分析の対象に対する客観的な事実確認が重要になります。

 もし分析対象に対して事実誤認がある場合、導き出される結論は誤ったものになってしまうでしょう。より正確な対象への観察が演繹法の精度を高め、論理的分析の質を高めることに繋がります。

 また、確認された事実が不足している場合も演繹法は正しく機能しません。表面的な分析だけで演繹法を実行してしまうと、より根本的な事実を見逃したまま論理分析を実行してしまうことになり正反対の結論が導き出されてしまうことが考えられます。

 演繹法は観測された事実と前提となる事実から結論を論理的に導き出すための分析手法であり、ルールや一般常識の様な前提となるものが存在しなければ分析が行えません。一般的な対象には有効ですが、特殊な条件のものや未知の対象を分析することはできないので注意してください。

帰納法

 帰納法とは、観察された複数の事実を論理的に分析することで結論を導き出す分析手法です。対象を観察して複数の事実が確認できない場合は実行不可能な分析手法ですが、複数の事実をもとのなにか一つの事実を導き出いしたいときには有効な分析手法と言えるでしょう。

 確認できる事実が多ければ多いほど論理分析の方向性を絞り込むことが可能になり、より精度の高い結論を出すことが可能になります。ある程度の事実され確認できれば推定に近い形で論理分析を進めることはできますが、その場合導き出される結果は信頼性の低いものになってしまいます。

ピラミッドストラクチャー

 ピラミッドストラクチャーとは、論理的思考をビジュアル的に表現したいときに有効な分析手法です。一つの事実から論理展開をスタートさせ、いくつかの分析に枝分かれさせながら分析を進めていくことで、最終的にはピラミッド状に論理展開を積み上げていくことが可能になります。出発点は一つなので、ゆるぎない事実から幅広く論理を展開していくのに有効な分析手法であり、要素を洗い出す時に有効な方法です。


 分析手法の特徴を知り、目的に合った分析手法を活用することで、ロジカルシンキングの質を高めることができます。

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