新入社員にとって、マニュアルがない仕事を任されること程、大変なことはありません。一度でもやったことがある仕事であれば、何を注意すればよいか、どのポイントを押さえておけばよいかがわかり、大きなミスを犯す可能性を減らすことができます。
しかし、未経験の仕事で、しかもマニュアルがないとくれば、何をどう気をつければよいかわかりません。それでは、マニュアルがない仕事を新入社員が依頼された時、どのように対処すればよいのでしょうか。
1. 仕事の重要なポイントは何かを、上司に聞く
どんな仕事にも、重要なポイントがあります。仕事を進める上で重要なポイントさえ漏らさなければ、おおむね問題はないのです。そこで、マニュアルのない仕事を任されたら、その時に上司に「この仕事における重要ポイント」を尋ねましょう。
例えば、重要ポイントが「納期」と指示されたなら、何よりもスピーディーに仕事を片づけることです。また重要ポイントが「正確性」と指示されたなら、ミスを起こさないように工夫をしながら、丁寧に仕事を進めることが大切になります。
自分自身で勝手に「これが大切だ」と思い込んで仕事を進めても、その仕事を依頼した上司自身が重視することが別のものであれば、あなたの努力は無駄に終わります。必ず上司に「仕事をする上での重要ポイント」について、確認を取りましょう。
2. 仕事の進捗を、随時上司に報告する
仕事の重要ポイントを確認した後、実際に仕事を進め始めますが、仕事を進める過程でも気をつけなければならない点があります。それは、「仕事の進捗を上司に報告する」ということです。仕事がどこまで完了しているか、今から何に取り組むか、現時点で起こっている問題は何か、といったことを上司に適宜報告しましょう。
上司にとって一番困ることは、「あなたの仕事の進捗状況がわからない」ということです。上司も当然ながら、あなたの仕事にマニュアルがないことをわかっています。そんな中、何の進捗報告もなければ、上司はあなたの仕事が順調に進んでいるのかどうか、不安に思ってしまうでしょう。
あなたの立場からは、「忙しい上司にわざわざ報告の時間をもらうのが申し訳ない」と思うかもしれませんが、上司の仕事は、「部下の仕事を管理すること」なのです。もちろん、報告にあたっては、事前に報告内容をまとめて、簡潔にわかりやすく伝える必要がありますが、部下の報告を聞くことが上司の義務なのですから、必要以上に臆することはありません。
あなた自身も、マニュアルのない仕事を手探りで進めるにあたって、判断に迷う点が多く出てくることでしょう。その時には、臆することなく、上司に確認を取りましょう。マニュアルのない仕事を進めるにあたって、自分自身で勝手に判断することはNGです。
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