「仕事中にメモを取ること」は、あなたが思う以上に大切です。近頃の若者は、ペンで紙に何かを書くよりも、スマホやタブレットにデータとしてメモを保存する方が馴染みがあるかもしれませんが、ビジネスシーンにおいては多くの場合、紙面のメモを使う方がよいでしょう。メモ帳でも手帳でも何でもOKです。
それではなぜ、メモを取ることがビジネスシーンでは重要なのでしょうか。その理由は、メモは、やるべきことを忘れずに書き留めておくための「備忘録」であることはもちろんですが、上司に「私はあなたの指示を聞いて、メモを取っていますよ」という姿勢をアピールすることも大切なのです。では、仕事中にメモを取っておいた方が良いタイミングとは、具体的にいつなのでしょうか。
タイミング1:朝礼時
朝礼の時、メモを取らずにぼーっと聞いている人と、適宜メモを取っている人とでは、どちらが上司の印象が良いと思いますか?それは、後者の「適宜にメモを取っている人」です。
上司が朝礼の時に話すトピックは、何らかのメッセージが込められています。上司が今考えていること・重要視していること・部下に伝えたいことなどを、部署メンバー全員が集まる機会である朝礼で話すのです。
あなたの仕事には、常に上司がつきまといます。上司が承認しなければ、あなたの仕事は終わりません。そのため、上司の意向を知ることはとても大切なことと言えるでしょう。
さらに、メモを取っていることで、上司に対して「あなたの話を漏らさずにしっかり聴いていますよ」というアピールにもなります。実際、上司はあなたのメモを見ることはありませんが、メモを取っている姿勢を見せることだけで、上司は「あなたがしっかり話を聞いてくれている」と安心感を持つもの。自分の話を熱心に聞いてくれる部下を嫌う上司はいませんので、しっかりアピールしましょう。
タイミング2:上司に呼ばれた時
「●●さん」と上司からあなたの名前を呼ばれたら、あなたは何を差し置いても、上司の席に行くと思います。その際、手ぶらで行ってはいけません。必ずメモとペンを持っていきましょう。
上司があなたを呼ぶということは、あなたに何らかの用があるからです。そして、上司があなたに今からお願いする用事が、どのくらいボリュームがあるものなのかは、上司の話を聞いてみなければわかりません。
「この郵便物を取引先に送っておいて」くらいの簡単な用件ならメモを取る必要はありませんが、「●月●日●時に、新宿のA社の□□さんを訪問して、△△の件の見積もりを持っていってほしい」という内容を、瞬時に正しく暗記はできないので、必ずメモを取らなければなりません。
したがって、上司に呼ばれたら、メモとペンを持っていく癖をつけておきましょう。あなたが上司の話をメモせずに聞いていたら、上司は「ちゃんと話を聞いてくれてるのだろうか」と不安感を抱きます。上司に余計な不安感を抱かせると、あなたの評価に悪い影響を与えますので、極力避けましょう。
以上、仕事中にメモを取っておいた方が良いタイミングを紹介してきました。メモは仕事でのミスを防ぐだけでなく、上司へのアピールにもなります。常に携帯しておき、いつでも取り出せるようにしておきましょう。
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