ブレインストーミングをワークショップに導入することで、多様な参加者によるアイデア発想の実践を行うことができます。ブレインストーミング自体は参加までのハードルが低く、どのような人でも気軽に参加できるのでワークショップにはもってこいのスタイルです。
普段あまり交流の無いような人たちとブレインストーミングを行えば、ワークショップをより有意義なものにすることができるでしょう。今回は、ブレインストーミングを利用したワークショップの手順を紹介します。
参加者をグループ分けする
ブレインストーミングを実行するためには、適切ななンバーでグループを組まなければなりません。どのような人であっても参加は自由ですが、メンバーの人数が多すぎたりメンバーに偏りがある場合、ブレインストーミングの目的である多様なアイデアを生み出すことが難しくなってしまいます。
ブレインストーミングにふさわしいグループの人数は6~10人程度です。それよりも人数が増えてしまうと一人あたりの発言機会が減ってしまい、アイデアの多様性が損なわれてしまうことがあります。参加者もなるべく偏らないように、年齢、性別、職業などを意図的にばらしてグループ分けをすると、異なる立場から多様なアイデアを集めることができるでしょう。
課題を設定する
課題が無ければブレインストーミングは始まりません。最初に課題を設定し、前提条件や基本的な知識をグループ全員で共有してから、ブレインストーミングはスタートします。ワークショップとしてのブレインストーミングであるならば、課題はあまり限定しすぎないほうが自由な発想が生まれやすく、ブレインストーミングの魅力を参加者に感じてもらうことができるでしょう。
「ジュースの売り上げを10%あげるには?」というような具体性を持った課題よりも「国民全員が毎日ジュースを飲むようにする方法は?」といったような多少奇抜な課題の方が、アイデア発想の実践として取り組みやすくなります。
自由にアイデアを発現する
課題に対して参加者が自由な発想でアイデアを発現します。この時に重要なポイントは「全ての参加者に発言機会を与える」「他人のアイデアを批判しない」という2点。発言機会が確保されなければ、全ての参加者のアイデアを生かすことができなくなってしまいますし、他人のアイデアを批判するような発言があると自由に発言することができなくなってしまうでしょう。
すべての参加者に自由で柔軟な発想をしてもらうことが、ブレインストーミングの目的です。その目的を妨げるような行為はルールで禁止しておかなくてはいけません。参加者がアイデアを出し終わったら、議論や意見交換を通じてアイデアを磨き上げていきます。アイデア同士をつなげたり、足りない部分を補ったりしながら、より良い結論へと昇華させていくのです。
すべての手順が終わったら、グループ同士で結論の発表を行います。結論に評価をつけても良いですし、あえて評価をせず他のグループのアイデアとの違いを比較検討するのも有効な方法でしょう。
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