仕事を始めた新入社員に対して、もっと自分から動いてくれればと思うことはないでしょうか。最初のうちは仕事の進め方もわからないですし、どこまでのことをすれば良いのか分からないらめ、恐る恐る仕事を進めるという事情もあるでしょう。
仕事に慣れてくれば、自然と自発的に行動してくれるようになるかもしれませんが、受身の姿勢が身についてしまっても困ります。今回は受身の姿勢で仕事に取り組む新入社員を自発的な姿勢へと改善する方法を紹介します。
指示の出し方を工夫する
受身で仕事をする新入社員に対して、ただ自発的に行動しろと言ったところで意味はないでしょう。なぜなら、仕事への取り組み方がよく分かっていないからです。
まずは、指示の出し方を工夫する必要があるでしょう。具体的には、考えなければ目的を果たせないような指示を出すということになります。例えば、何か探し物をしてもらう時に、具体的に必要なものを指摘するのではなく、何かのために必要となるものを探してくるようにと、その対象となるものを考えさせるのです。
何に必要なものなのかだけ伝えて、何が必要となるかは自分で考えさせることで、その仕事を進めるためには何が必要なのか、何があればより良いのかということも考えさせます。受身で仕事をしていると、自分で考えるという行為がほとんどありません。まずはとにかく、考える癖をつけさせることが大切です。
目的だけを指示する
ひとつの仕事に対して、単にそれをこなす手順だけを教えていたのでは、受身の姿勢から抜け出せません。ここでも考えさせることが必要です。最終的に何を遂行すればよいのかだけ伝えて、その方法は自分で考えさせるようにします。
もちろん、全くの放置では困るでしょうから、相談に来た時には答えます。ただし、すぐにその方法を教えるのではなく、どう考えればよいかの手段を伝えるに留めておくことが大切です。能動的な考え方に改善させるためには手間がかかりますが、それは仕方の無いことだと認識しておきましょう。
課題を探させる
能動的に仕事をするにあたって必要なことは、まず何をすればよいのかを自分で探すということの他に、問題点を自分で探し出して解決するということも含みます。そのための注意力を身に付けさせることも、改善のひとつです。
すでに覚えた業務でも、「より効率良く進めるために必要なことは何か?」という課題を与えることは、有効な手段と言えるでしょう。業務を改善するにあたっては、無駄の原因となる課題を見つけ出して解決しなければなりません。
以上のように、受身で仕事をする姿勢が身に付いてしまう前に、とにかく考えながら仕事をするという癖をつけさせることが必要です。そのための課題を提示して、まずはとっかかりを作ってあげることが大事と言えるでしょう。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう