「要領が悪い」と指摘されたり、うすうすと自分の要領の悪さを自覚したりしていたりする人もいるのではないでしょうか。
本記事では、要領が悪い人の特徴と要領がいい人の違いや、要領が悪いことを改善する方法をご紹介します。
要領が悪い自分を変えたいと思う人は、ぜひ参考にしてください。
- そもそも「要領が悪い」の意味とは?
- 要領が悪い人の特徴8選と要領がいい人との違い
- 要領が悪いことを改善する・対策する5つのポイント
そもそも「要領が悪い」の意味とは?
そもそも「要領が悪い」という言葉はどのような性格や行動のことを指すのでしょうか。
一般的に「要領が悪い」は、仕事や勉強などのやり方・進め方が下手で、時間がかかったり失敗したり、相手に迷惑をかけたりすることをいいます。
例えば怠けているわけではないのに仕事の締め切りに間に合わなかったり、長時間勉強しても試験に落ちたりすると「要領が悪い」と思われる可能性があります。
要領が悪い人の長所と短所
「自分は要領が悪いのかもしれない」と落ち込んでいる人もいるでしょう。
しかし、物事には表と裏があるように、要領が悪いことにも長所と短所があります。
要領が悪いことの短所は以下の通りです。
- 他の人よりも物事を終わらせるのに時間がかかる
- 失敗を繰り返してしまう
- 自分のキャパシティを理解できない
要領が悪いことは決して欠点ばかりではありません。以下では、要領が悪い事の長所を見ていきましょう。
- 何度も繰り返し努力できる
- できないことでも挑戦し続ける
- ひとつのことに集中して仕事ができる
失敗は成功の母ともいわれており、要領が悪くても失敗から学び、成長できるとポジティブにとらえましょう。
自分は要領が悪いと思ったのなら、仕事量を減らしてもらいひとつのことに集中できる環境を作ってもらうことも一案です。
要領がいい人の長所と短所
一般的に要領が悪いよりは、要領がいいほうがよい、と思われているでしょう。
以下では要領がいい人の長所をご紹介します。要領がいい人になりたいと思っている人は、モチベーションにしてみてはいかがでしょうか。
- 短時間でクオリティの高い仕事ができる
- 場の空気を読み、その場にあった行動ができる
- 「仕事ができる人」と周りに頼られる
要領がいいと、効率よく仕事ができるので「要領がいい人に変わりたい」と思う人もいるでしょう。一方で、以下のような面があるケースも。
- 簡単に成果を上げていると嫉妬される可能性がある
- 難しい仕事を任され、責任感やプレッシャーで疲れてしまう
- 飽き性な部分がある
要領がいい人から見れば、要領が悪い人のことを少し羨ましく思っている部分もあるかもしれませんね。
要領が悪い人の特徴10選と要領がいい人との違い
要領が悪いかもしれないと思っている人は、どのような点で要領が悪く感じているのかを分析しましょう。
以下では、要領が悪い人の特徴と要領がいい人との違いをご紹介します。「自分はこれが当てはまるな」という特徴があれば、それを改善するための方法を試してみましょう。
特徴1.自分のキャパシティがわかっていない
要領が悪い人の1つ目の特徴は、自分のキャパシティがわかっていないことです。
自分の能力やできること、使える時間がわかっていないからこそ、仕事の失敗につながってしまいます。
要領がいい人は、自分のできることとできないことを正確に分析し、できることで能力を発揮しています。また、自分のスケジュールを把握しているため現段階で、できる / できないの判断もスムーズです。
「とりあえずやってみる」ではなく、今の自分の実力でどの程度の時間がかかるのか判断することが重要です。まずは、自分のキャパシティを客観的に分析することからはじめてみてはいかがでしょうか。
特徴2.全体像がつかめていない
要領が悪い人の2つ目の特徴は、全体像がつかめていないことです。
仕事の全体像がつかめていないと、スムーズな進め方がわかりません。また、完了までの時間配分を正確にできないことも問題です。
要領がいい人は仕事の全体像を掴んでいるので、進めるべき順番で無駄なく進められます。
例えば「〇〇社への見積もりの資料を作る」タスクがある場合は、「ヒアリングをする」「工数を計算する」「自社の情報を整理する」「資料に落とし込む」などの工数があります。この場合、ヒアリングをするところから始めず、違う部分から始めると、ヒアリング内容が想定と異なっていた場合、後の作業に影響が出てしまいます。
まずは、仕事の全体像を掴み、何から行うべきなのかを判断できるようになるといいですね。
特徴3.優先順位をつけられない
要領が悪い人の3つ目の特徴は、優先順位をつけられないことです。
要領が悪い人は、目の前にある仕事や、発生した順番にタスクを処理しようとする傾向があります。しかし、終わらせるべき順番は「優先順位」にとって異なるもの。先に頼まれた優先度が低い問題を進めていて、後で頼まれた優先度が高い問題を終わらせることができなければ、仕事の進め方が悪いと判断されるでしょう。
要領よく仕事を進めるためには、何から手を付けるべきなのか、優先順位をたてて判断して着手していくことが重要です。
特徴4.自分のできること・長所がわかっていない
要領が悪い人の4つ目の特徴は、自分のできること・長所がわかっていないことです。
例えば「ひとつのことに集中してやる仕事が得意だけど、人と話すのは苦手」のように自分の長所や短所がわかっていると、自分が得意とする仕事では活躍できるはずです。人と話すのが苦手なのに商談やミーティングなどを引き受けて、得意なデータ処理や書類作成をやらないのは、自分の使い方が下手でもったいないと思われるでしょう。
長所や短所は人によって異なります。要領がいい人は、自分の短所を受け入れて、他人の長所を見抜いています。そのため「私が得意な商談やミーティングは任せて、代わりに苦手な書類作成をお願い」と、要領よく仕事を行っているでしょう。
まずは、自分の長所やできること、つまり会社にとって価値を出せる部分は何か検討してみてはいかがでしょうか。
特徴5.仕事を何でも引き受けてしまう
要領が悪い人の5つ目の特徴は、仕事を何でも引き受けてしまうことです。
人に頼ってもらえると嬉しくて仕事を引き受けたくなる人も多いでしょう。要領が悪い人は「今度こそやれるところを見せたい」と思い、自分の許容量以上の仕事を引き受けてしまうことも。
何でも仕事を引き受けてしまうと、結局締め切り近くになり「あの人は仕事ができない」と悪循環に陥ってしまいます。
要領がいい人は、他の仕事を受け入れる際も確実にできるかどうかを判断してから受け入れています。
無思考や「できるかも」という浅い考えで仕事を引き受けず、できるかどうかをよく考えた上で仕事を引き受けるようにしましょう。
特徴6.言われたことしかやらない
要領が悪い人の6つ目の特徴は、言われたことしかやらないことです。
言われたこと以外をして「余計なことをするな」と怒られ、言われたことだけをするようになった人もいるのではないでしょうか。
要領がいい人もはじめからクオリティの高い仕事ができていたのではなく、試行錯誤の上で改善点を見出してスムーズに進めているのです。
自分が必要だと思ったことは、尻込みせずに伝えるようにしていきましょう。
特徴7.必要以上に丁寧に仕事する
要領が悪い人の7つ目の特徴は、必要以上に丁寧に仕事することです。
「細かいことにこだわって時間を使ってしまい、他の仕事に手がつかなかった……」という経験がある人もいるのではないでしょうか。
要領が悪い人は、完璧主義な傾向があり、与えられる仕事を百点満点で提出したいと思っています。
しかし、すべての仕事を完璧にこなすには、時間がいくらあっても足りません。
自分の中で「80点」程度まで完成できたら、他の仕事に移るのも一案です。まずは期間内に終わらせることを目標に進めてみてはいかがでしょうか。
特徴8.時間の管理が苦手
要領が悪い人の8つ目の特徴は、時間の管理が苦手なことです。
「気づいたら3時間集中して仕事していた」というのは、集中力が高く褒められることではあります。しかし、時間配分を間違えてしまうと、納期に間に合わない可能性もでてきます。
要領がいい人は、アラームやカレンダーなども活用し、時間配分をしながら業務を進めています。
「できまでする」ではなくて、この仕事には◯時間費やすと決めたなら、その時間を守って仕事を行うことをおすすめします。
特徴9.プライドが高く、人に頼れない
要領が悪い人の9つ目の特徴は、プライドが高く、人に頼れないことです。
要領が悪い人の中には、できないことをできないと認めたくない気持ちがある人もいます。楽観的でポジティブな側面もありますが、プライドが高すぎると、できないことでも自分でやろうとしてしまいます。
仕事は、自分ひとりではできないもの。要領がいい人は、自分ができないことを素直に認め、必要ならば人を上手に頼ります。
人に頼ることになれるためにも、まずはできない部分を他の人に頼ってみてはいかがでしょうか。
特徴10.集中できる環境が整えられていない
要領が悪い人の10個目の特徴は、集中できる環境が整えられていないことです。
集中できない環境にいる場合は、環境を変えることも一案です。
例えば、つい寝転んでしまう部屋ではなくオフィスで仕事をしたり、1時間外部との連絡を断って集中したりなど、意図的に仕事に向き合える環境を作ることがおすすめです。
要領が悪いことを改善する・対策する5つのポイント
要領が悪いことを改善したいと強く思っている人もいるのではないでしょうか。
以下では、要領が悪いことを改善するポイントを紹介します。焦らず一つひとつのポイントを実践して、徐々に改善していきましょう。
ポイント1.タスクを明確にする
要領が悪いことを改善するための1つ目のポイントは、タスクを明確にすることです。
要領が悪い人は、自分のキャパシティがわかっていない人が多いです。そのため、頼まれた仕事もなんとなくできるのではないかと思ってしまい、受け入れてしまうことも。
まずは、自分の抱えているタスクが何なのか、いつまでにやらなければいけないのかを書き出しましょう。
細々とした仕事を忘れがちな人は、付箋を活用することをおすすめします。仕事中必ず目につくパソコンやデスクの上に貼り、忘れない工夫を行いましょう。
また、無料で使えるタスク管理ツールを使うのも一案です。「Trello」は、タスクをカードで管理できるすぐれもの。無料で簡単に細々としたタスク管理ができます。
電子ツールを使うのに抵抗がある人は、スケジュール帳やノートなどにTODOリストを作り、タスクを可視化してみましょう。
ポイント2.タスクにかかる時間を把握し、スケジュールを管理する
要領が悪いことを改善するための2つ目のポイントは、タスクにかかる時間を把握し、スケジュールを管理することです。
どのタスクにどれくらいの時間がかかるのかを把握していないと、自分の仕事の進行状況が理解できず、納期や締め切りに間に合わなくなってしまいます。
ひとつのタスクにかかる時間を計ることで、タスクの所要時間がわかります。所要時間がわからない初めてやるタスクは、ある程度長めに時間を確保しておきましょう。
タスクにかかる時間がわかると、逆算して「スケジュールの◯日までには一日1時間は取り組もう」のようにスケジュールに組めるようになります。
締め切り間際にバタバタとしないためにも、余裕を持って予定を立てましょう。
ポイント3.優先順位をつける
要領が悪いことを改善するための3つ目のポイントは、優先順位をつけることです。
仕事を振り分けられた順や言われた順に仕事をしていると重大な仕事の締め切りを過ぎてしまうこともあるでしょう。
いつまでに終わらせるべきなのか・仕事の難易度はどれほどなのかを客観的に判断して仕事の行う順番を決めることをおすすめします。
途中に簡単な仕事を頼まれ、1日のスケジュールが乱れてしまわないように、空き時間を作っておくといいですよ。
ポイント4.できないことはできないと伝える
要領が悪いことを改善するための4つ目のポイントは、できないことはできないと伝えることです。
「できない」と伝えるのは心苦しく感じる人もいるのではないでしょうか。
仕事は一人でするものではなく、協力して行うものです。自分ができないことを無理に引き受け、最後に「できなかった」とするほうが相手にとって迷惑をかけてしまいます。
責任を持って遂行できなさそうな場合は、「現在のスケジュールが詰まっていて難しい」「自分では力不足」など、はっきりとできないことを伝えましょう。
ポイント5.大事なことは後回しにしない
要領が悪いことを改善するための5つ目のポイントは、大事なことは後回しにしないことです。
「大事なことだから後で集中してやろう」と後回し癖が付いている人もいるのではないでしょうか。また、難易度が高いからこそ、気が重くなって手がつけられないケースもあるでしょう。
重要度の高いタスクは、後回しにするほど手をつけるのが億劫なってしまいます。また、想定よりも時間がかかった場合対応できず、重要度が高いにも関わらず求められたクオリティに達せないことも。
重要度の高い仕事は、はじめから100%を目指そうとせず、まずは30%、その後60%など段階を追いながらブラッシュアップするのがコツ。
「とりあえず今日は1時間だけでもする」など、重要度が高いことにも取り組む時間を意図的に作るようにするとよいでしょう。
要領の悪さはポイントを押させることで改善できる
- タスクを明確にし、スケジュールを管理する
- 優先順位を決めて仕事をする
- 大事なことを後回しにしない
本記事では、要領が悪いことを改善する方法や要領が悪い人の特徴などを詳しくご紹介しました。
「自分はどうして要領が悪いんだろう……」と苦しんでいる人もいるのではないでしょうか。
要領の良さは、全体像を把握したり、キャパを把握することで改善されます。まずは、できること、できないことを明確にすることからはじめましょう。
本記事を参考に要領が悪い原因を把握し、できる部分から改善していき、理想の自分に近づく努力をしてみてはいかがでしょうか。
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