マーケティングとは、「企業が持続的に成長できるよう、利益を生み続ける仕組みを作ること」を意味します。今や、戦後の右肩上がりの経済成長時代は終了し、モノが売れにくい時代になりました。企業が作りたい商品を作って、店頭に並べれば売れるという時代ではありません。このような時代に、利益を生み続けていくためには、消費者を知り、消費者の求める商品・サービスを提供しなければなりません。
消費者が購入しているのは「ブランド」
消費者が購入しているのは、商品・サービスではなく、ブランドであると言えます。例えば、消費者がバッグを買う場合を考えてみましょう。お店やインターネット上では、多種多様なバッグが販売されています。そのような状況で、消費者は、バッグそのものの価値だけでなく、バッグを製造している企業の信頼性・品質も含めて、実際に購入するバックを選んでいるのです。
例えば、ルイ・ヴィトンのバッグは非常に高価なバッグを販売していますが、老若男女問わず人気である背景には、バッグそのものの機能性はもちろん、高い品質・保証の充実度・ラグジュアリー感が高い店舗・ホスピタリティのある販売員の対応といった、ルイ・ヴィトンという会社の高いブランドイメージも大きく寄与しています。
ここからは、マーケティングを使った、企業のブランドイメージをアップさせる方法について説明します。まず初めに、ブランド力がある企業とは、顧客に選ばれ続ける企業であると言えます。顧客に、競合他社の誘惑に負けず、自社を選び続けてもらうためには、顧客が今何を求めているか、自社に何を期待しているかを明確に把握し、それを実践していかなければなりません。そのために、マーケティングの基本戦略である3C分析・4P分析という2つの手法を使って考えてみましょう。
3C分析
3C分析とは、カンパニー(自社)・カスタマー(消費者)・コンペティター(競合他社)の3つの要素を使って、自社が今どのような経営環境に置かれているかを分析するものです。かつて、会社が作りたい商品を作って売ることが可能であった時代には、消費者の視点はほとんど考慮されていませんでした。
しかしマーケティングの観点では、消費者視点が最も重要であるといっても過言ではありません。企業が永続的に成長するためには、消費者に自社を選び続けてもらわなければなりません。そのためには、消費者を知り、消費者が何を求めているか、自社に何を期待しているかを把握する必要があります。
4P分析
4P分析とは、プロダクト(製品戦略)・プライス(価格戦略)・プレイス(販売・流通チャネル戦略)・プロモーション(宣伝戦略)の4要素について、消費者に受け入れられる効果的な組み合わせを考えることです。簡単に言うと、「何を・何円で・どこで・どのように商品(サービス)を売るかを考える」ということです。
特に、企業のブランドイメージをアップさせるためには、プロダクト・プライス・プレイス・プロモーションの各要素を単体で考えるのではなく、ブランドイメージに合う一貫したコンセプトに基づいて、4要素の組み合わせを作るとよいでしょう。
以上、3C分析・4P分析からブランドイメージをアップさせる方法を紹介してきました。これからは「ブランド」が企業にとって重要な鍵になります。ここで紹介したことを参考にブランドイメージをアップさせていきましょう。
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