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上司からの評価が下がる「報連相」の悪い例をチェック!上手な報連相のコツを押さえよう

Shingo Hirono

2014/04/25(最終更新日:2020/09/25)


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社会人は「報連相」が大切だといわれたことがある人も多いのではないでしょうか。

なんとなくできているつもりでも、実は間違った報連相をしている人も多いものです。

本記事では、報連相の基本的な意味や上司からの評価が下がってしまう報連相の悪い事例などをご紹介します。

上司や同僚に、上手に報連相をしたい人はぜひ参考にしてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • ビジネスの現場では「報連相」が重要
  • 上司からの評価が下がる「報連相」の悪い事例
  • 「報連相」を行うときの3つのコツ

 

ビジネスの現場では「報連相」が重要 

ビジネスパーソンにとって「報連相」は、コミュニケーションの基本中の基本です。

まずは、「報連相」の基本的な意味からご紹介します。

 

報連相の意味

「報連相」とは、報告・連絡・相談の略です。

「報連相」という言葉を聞いたことがあるけれど、報告・連絡・相談のそれぞれの意味をあまりわかっていない人もいるのではないでしょうか。

まずは、報告・連絡・相談のそれぞれの意味を正確に押さえましょう。

報告とは、仕事の途中経過や、やり終えた仕事のことについて上司や先輩などに伝えることです。

連絡とは、主観的な考えを除いた情報の共有

相談とは、わからないことや確認しておきたいことを上司や先輩に聞き、アドバイスを貰ったり、判断をお願いすることです。

 

報連相を行う目的

では、報連相が重要だといわれる理由はなぜでしょうか。

報連相がうまく行われていないと、仕事で失敗してしまうリスクが高くなってしまいます

例えば「相談」が上手にできず、わからないまま仕事を進めてしまうと、仕事を失敗してしまうこともあるでしょう。

途中経過を「報告」できないと、知らない間に取り返しのつかないことに発展してしまったり、取引先の信頼を失ったりします。

このように報連相を上手に行えていないと、ミスが発生しやすくなります。

特に仕事になれていない時期には、報連相は恐れず、忘れず、確実に行いましょう。

 

上司からの評価が下がる「報連相」の悪い事例

報連相は社会人の基本中の基本。重要だからといっても、ただ、報連相をするだけでは、上司に悪い印象を与えてしまうことも。

以下で紹介する事例から悪い報連相の仕方を学び、正しい報連相をできるようになりましょう。

 

1. 「報」の悪い例

報告でやってしまいがちなのが、「とりとめもない説明」です。

自分の頭で、報告すべき内容がまとまっておらず、行き当たりばったりで報告してしまうのは、悪い報告です。

「とにかく報告しておかないとまずい」と思った時や、全く準備ができていないのに上司から報告を求められた時に犯しがちな過ちなので、注意しましょう。

頭の中がまとまっていないのに無理に報告すると、理論的に報告できません。

「あのー、その件につきましては、あの、概ね順調に進んでるといっていいと思います。あ、あと、例の件はまだちょっと、問題アリって感じですけど、でもそれも、大した問題じゃないと思ってます。全体としては、まあまあの感じ、っていっていいと思ってます」のような報告をしている人を見たことがある人もいるのではないでしょうか。

上記の例のようにちぐはぐな報告を受けた上司は、「仕事の状況も把握できていない部下」と思ってしまいます。

事実の説明をするためには、「概ね」「まあまあ」といった曖昧な言葉を使わないようにしましょう。「全体の8割」や「今は先方に確認中です」のように具体的に知らせなければいけません。

話の途中で「例の件」という別の話題を持ち出すのも避けましょう。1つのテーマについて説明し、それから次のテーマに移るというのが、あるべき報告の仕方です。

上司から報告を求められても、整理できていなかったら「後ほど報告させていただきます」と伝え、整理してから話すようにしましょう。

普段から、仕事の進み具合を把握していると、上司に聞かれた際にすぐに報告できるようになります。

 

2. 「連」の悪い例

「報連相」の中でもっとも軽んじられがちなのが連絡です。

連絡の多くは自分にとっては重要でない用件であるため、どうしても軽く扱ってしまう人もいるのではないでしょうか。

しかし、連絡する相手にとっては、大切な内容であることが多く、連絡を軽んじたために人間関係にまで悪い影響を及ぼしかねません。

悪い例は、「ああ、そういえば、さっき○○さんていう人から、電話があったよ。なんでも、明日の約束を変更したいらしいんだけど、電話して確認してみて」のように連絡をすることです。

もし上記のように適当な連絡を行った場合、相手は「頼りにならないチームメイト」と思ったり、「この人は自分のことを軽んじている」と感じたりするでしょう。

自分は必要な連絡をしているつもりでも、受け手が「いいかげんな連絡だ」と感じるような連絡はしないように気をつけてください。

「○時×分に、△さんから電話があった。明日の約束に関する変更の申し出だった。『こちらから電話させます』と答えておいたから、すぐに連絡をとってほしい」のように具体的な日時や内容を伝えることが正しい連絡をする方法です。

相手の気持ちになってどういう情報が知りたいのかを考えてから、連絡するようにしましょう。

 

3. 「相」の悪い例

相談の悪い例は、なんと言っても「丸投げ」することです。

「どうしたらいいでしょう」と、上司や先輩に判断を丸投げすると相手は対応に困ります。

「自分で考えることができない人」なのではと思われたり、自立心を持たない人間であると思われたりすることもあります。

「自分なりの選択肢」や「予想される答え」と想定してから、相談するようにしましょう。

「××の件について相談させていただいてよろしいでしょうか。私としては、××のように思うのですが、どう思いますか?」のように、自分で考えたけれど答えが出なかったことを相手に伝えるようにしてください。

上司や先輩も、考えた上での相談であることが伝わり、アドバイスもしやすくなります。

 

上司からの評価を上げる!「報連相」を行うときの3つのコツ

報連相の悪い例をご紹介しました。

次は、報連相を行う際に意識しておきたいコツを3つご紹介します。

コツを掴んで、適切な報連相をできるようになりましょう。

 

1.結論から簡潔に伝える

報連相を行うときの1つ目のコツは、結論から簡潔に伝えることです。

時系列順にダラダラと話すと時間がかかってしまうだけではなく、相手に伝わりにくくなります。

忙しい上司の貴重な時間を奪ってしまわないように、事前に簡潔にまとめて話しましょう。

簡潔に報連相できると、話上手な印象や、仕事を管理できている印象を与えれます。

 

2.「事実」と「自分の考え・見解」は分けて伝える

報連相を行うときの2つ目のコツは、「事実」と「自分の考え・見解」は分けて伝えることです。

上司は、仕事の進み具合や仕事の問題点を考えながら話しを聞いています。

主観的な考えや客観的事実が混じっていると、何を伝えたいのかわからなくなります。

初めに事実を簡潔にまとめて話した後で、「私の意見としては〜です」のように自分の意見であることを伝えましょう。

 

3.相手に確認してもらいやすいようにタイミングや方法を検討する

報連相を行うときの3つ目のコツは、相手に確認してもらいやすいようにタイミングや方法を検討することです。

上司や先輩も自分の仕事があるので、忙しいことを忘れないようにしてください。

上司があまり重要でない報告を丁寧に一人ずつ聞いていたら、上司の仕事ができなくなります。

報連相を行う前に、メールで知らせるのか、口頭で伝えるのかを考えましょう。

緊急で重要な案件なら口頭で伝えて、あまり重要でない報告ならメールで伝えることをおすすめします。

相談を行う際は、「今、相談させていただいてもよろしいでしょうか」のように伺いを立てて、相手に時間があることを確認しましょう。

 

報連相ができない人から卒業しよう

本記事のまとめ
  • 報告をする際は、話を整理して、結論から話す
  • 連絡をする際は、相手にわかりやすく伝えることを意識する
  • 相談を行う際は、丸投げにせず、自分で考えた上であることを伝える

悪い報連相や上手な報連相の行い方をご紹介してきました。

悪い例が自分に当てはまってしまった人もいるのではないでしょうか。

慣れないうちは、報連相を行うのは難しく感じる人も多いでしょう。

本記事で紹介した報連相のコツを使って、上手に伝えられるビジネスパーソンになってください。

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