より良い仕事をするために必要な要素はスピードと丁寧さ・正確さです。いくらスピードが速くてもその内容が雑なのでは優れた成果はあげられません。逆に丁寧・正確であってもスピードが遅いと、同じ時間内で人より少ない量の仕事しかできないことになります。
では、そのどちらを優先すべきなのかといえば、答えは「丁寧さ・正確さ」です。「仕事が遅い」という悩みを持っている方のために、スピードは遅くても丁寧に仕事をすることで得られるメリットについて説明しましょう。
1. 周囲からの信頼を得られる
スピードと丁寧さのうち、優先すべきなのは丁寧さ。それはなぜか?仕事で大切なのは「成果」です。いくら短時間で多くの量をこなすことができても、仕事が雑で不正確では、その「こなした仕事」の多くは成果になりません。
逆に、スピードは遅くても丁寧になされた仕事は、たとえその量が少なくても「成果」と呼べるのです。つまり、「成果」の量を比べたなら、多くの場合「丁寧な仕事」の方が勝るということになります。
きちんとした成果を積み重ねることができれば、上司や先輩、同僚からの信頼を得ることができるでしょう。「彼(彼女)はスピードは遅いけれど、丁寧な仕事で着実に成果をあげることができる。だから彼(彼女)に任せておけば安心だ」という信頼です。これはビジネスパーソンにとって、大きなメリットです。
もちろん、丁寧かつスピーディに仕事をするのが理想。しかし、まずは丁寧さ、正確さを考えて仕事をすること。スピードは後からでも上げることが可能なのです。
2. 自分の成長へつながる
周囲からの信頼を得られる一方で、仕事において自分が成長できるというメリットもあります。スピードというものは、慣れてくれば自然とアップするもの。もちろん個人差はあるでしょう。けれど、「慣れてきて、かえってスピードがダウンした」ということはないはず。誰でも少しずつはスピードアップするものです。
その時に「丁寧・正確」というベースが生きてきます。最初から雑に仕事をする人は、なかなか改めることができないもの。というのは、丁寧さというのが、生まれ持った性格と密接に関わっているからです。丁寧な仕事ができる人は、つまりそういう性格だということ。性格である以上、これは不変です。そこへスピードアップが加われば、着実成長へつながっていくでしょう。
また、もともとそういう性格でなくても、最初からそれを強く意識して仕事に取り組めば、それを習慣にすることができます。習慣になってしまえば、「当たり前」にできるようになるのです。ですから、あとはスピードアップを少しずつしていけば、やはり成長につながると考えていいでしょう。
「ウサギとカメ」の話ではないですが、スピードが速くても雑で、ミスを多発すると、かえって時間がかかるということもあります。「自分は仕事が遅い」と感じている人は、以上のメリットを考えて、まずは丁寧さ、正確さを「完全な習慣」にするよう心がけてください。
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