不器用で仕事をこなすスピードが遅い、と悩んでいる人は意外に多いもの。スピードが遅いのは改善の必要がありますが、不器用であるという悩みに関して言えばそれほど深刻に考える必要はありません。
意識を変えるだけで、不器用であるという悩みは簡単に解消できるのです。今回は、不器用で仕事をこなすスピードが遅いという人が仕事で意識すべきことを紹介します。
器用さと効率は無関係
器用に仕事をこなしている人の方が仕事ができるように見えますが、実際は器用であっても不器用であっても仕事の能力にそれほどの差は見られません。確かに器用に仕事をこなしている人の方が能力が高そうに見えるものですが、器用な人ほど仕事で単純なミスをしがちな傾向があり、最終的には両者ともに同程度の仕事をこなしている結果が見られます。
仕事で重要なのはスピードだけではありません。手早く仕事をした結果ミスがいくつもあるようではかえってマイナスの結果になってしまうでしょう。スピードを上げようと改善の努力をすることは重要ですが、第一に確実性を考えて仕事をすることを意識してください。
不器用な人ほど成長する
不器用で仕事ができないと悩む人がいますが、その悩みは正確ではありません。正しくは「不器用なせいで仕事の習得に時間がかかる」ということです。仕事の習得に時間がかかるのは褒められたことではありませんが、それほど悲観する必要はないでしょう。
器用な人は仕事を早く覚える代わりにうわべだけを覚えてしまうことが多く、仕事の本質的な部分を理解しないままある程度の成果を出してしまいます。最初のうちはそれでもいいのですが、仕事の本質を理解しないまま、上辺だけの仕事を続けていても、自分自身を成長させることができず、レベルの高い仕事をすることができなくなってしまいます。
不器用な人は仕事の習得は遅いかもしれませんが、その代わりに仕事の本質まで理解したうえでしっかりと習得することができます。最終的には器用に仕事をこなす人よりも質の高い仕事ができるようになり、他者への指導なども立派にこなすことができるでしょう。
不器用さから発想は生まれる
器用に仕事をこなしてしまう人は、仕事の中に問題点や改善点がある場合でも、その場の対処でうまく乗り越えてしまうもの。一度だけなら良いのですが、その問題点を放置したまま時間が過ぎてしまうと、問題がさらに広がったり他の人が問題点にぶつかってしまう恐れがあります。
不器用な人は問題点を一つ一つ改善しながら仕事を進めていくことができますから、仕事に潜む根本的な問題を解決するための発想が生まれます。不器用な人が生み出すアイデアは、すべての人の仕事に良い影響をもたらすでしょう。
不器用で仕事が遅いからといっても、必ずしも戦力にならないというわけではありません。地道に仕事をこなす人はどの会社でも必要になりますし、不器用さがメリットになる場面もあります。あまりマイナスに考えず、不器用を一つの才能と意識するように努力すれば、仕事への新たな姿勢が生まれることになるでしょう。
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