アイデア出しなどのブレインストーミングを行うとき、その進行役であるファシリテーターは必要不可欠です。ファシリテーターの円滑な進行が、ブレインストーミングの成果を握っているといっても過言ではないでしょう。ファシリテーターは、参加者がアイデアを出しやすいような場作りをしていかなければなりません。そのような場を作るために気をつけるべきポイントを3つ紹介します。
批判をしない
ブレインストーミングの場では、どれだけアイデアが出るかが重要です。そこで、ファシリテーターは参加者のアイデアを出す流れを止めてしまってはいけません。「そのアイデアは無理だよ」「ちょっと現実的じゃないなあ…」など、言いたくなってしまうこともあるでしょう。しかしここは我慢してください。批判をされることで、参加者がアイデアを出すことに躊躇するようになり、その後の流れが悪くなります。
ファシリテーターはまず、参加者全員が安心してアイデアを発言できる場を作ることに力を入れましょう。「批判禁止」を最初にルールとして盛り込むのが良いかもしれません。また、参加者が別な人のアイデアに批判を入れた場合も、ファシリテーターは、フォローを忘れないようにしましょう。
フラットな場を作る
批判されることでアイデアが出なくなることと同様に、参加者の立場の上下でアイデアが出にくくなることもあります。「部長がいう意見に従った方がいい」「私が意見するなんて差し出がましい」「怖い…」といった感情が芽生えていては、良いブレインストーミングにはなりません。
この会議の場では、全員がフラットな立場であり、安心して発言をしていいということを、ファシリテーターは、言葉でも態度でも表さなければなりません。ブレインストーミングの最初のタイミングで伝えるのはもちろん、必要であれば事前に立場の高い参加者に相談しておくのもいいでしょう。
当日、部下が遠慮しているようであれば、積極的にふっていってもいいでしょう。上層部からは理解を得ること、部下にはまずは話をしてもらい緊張を解くこと、この両方の調整が必要です。
主張をしすぎない
ファシリテーターも、このブレインストーミングの関係者です。色々と言いたいことや意見があるでしょう。しかし、あくまで進行役。場づくりの役割であることを忘れてはいけません。ファシリテーターが自己主張をし過ぎればし過ぎるほど、参加者の発言は遠慮がちになっていくでしょう。
社内会議の中で、どうしても言いたいことがあるときは、「会社の○○という立場として」と前置きをして意見を言うといいでしょう。それでも、あくまでほかの参加者と同じ意見として扱っていかなければなりません。
いかがでしかでしょうか。ブレインストーミングは、全員がフラットな立場で、安心して発言できてこそ、いい意見が出てくるもの。ファシリテーターはその場づくりをする人として、ぜひこの3つのポイントを押さえておいてください。
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