上司や先輩から「仕事が遅い!」と言われた時、どう対処すればいいのか。「その方法がすぐに見つかるぐらいなら、仕事が遅いと言われることもなかったはず」と考える人が多いのではないでしょうか。しかし、「遅い」という指摘になんとか対応し、仕事の進め方を改善しないと、同じ注意を繰り返し受けることになってしまいます。すぐには対応できなくても、少しでも仕事のスピードを上げる努力をしなければなりません。ここでは3つの対処法を紹介します。
1. 「遅い」と指摘した上司・先輩にアドバイスを求める
「仕事が遅い」と言われた時にまずすべきなのが、その発言者に「どうしたら仕事のスピードを上げることができるか、アドバイスをいただけないでしょうか?」と問うことです。「そんなことは自分で考えなさい」と突き放されることもあるでしょう。そしてそういうケースは決して少なくありません。それを覚悟で、アドバイスを求めましょう。
というのも、仕事が遅いと言われた時、ただ「わかりました」と答えるのがもっとも悪い対応の仕方だからです。「わかりました」というのは、「遅い」という指摘がわかっただけで、対処法がわかったわけでは決してないでしょう。
指摘した人はそれを十分よくわかっています。ですから、「わかりました」という反応に、さらに不快感を抱くのです。そうさせないために、「ダメもと」でアドバイスを求めましょう。思いがけず、ヒントになるアドバイスをもらえるかもしれません。
2. 仕事の準備や段取り、手順を工夫してみる
さて、自分でできる対処法としては、仕事のやり方を見つめ直し、改善するという方法がもっとも有効でしょう。まず、現在行っている方法を、書き出してみましょう。朝、出勤してから仕事を始め、退社するまでの仕事をすべて細かくチェックするのです。
その中で、無駄はないか、準備はきちんとできているか、進める手順で改善できるところはないかを、1つ1つ考えてみましょう。改善のための「特効薬」はありません。小さな工夫の積み重ねによってしか、仕事の遅さを改善することはできないのです。
いきなり効果を求めても無理です。試行錯誤をくりかえしながら、有効なやり方を見つけましょう。「焦らず、粘り強く、あきらめず」というマインドが大切です。
3. 仕事の速い人を参考にする
そうした工夫を考えるとき、大いに参考になるのが、セクション内にいる仕事が速い人です。その人の仕事ぶりを観察してみましょう。仕事の準備や進め方が自分とどう違うのか、どうして速く仕事を進められるのかを念頭に置きながら、観察するのです。
「仕事が速い秘密、秘訣を見つけてやろう」という目で観察すると、それまでは気づかなかったことが見えてくることでしょう。それを自分の仕事に生かすことができれば、スピードは確実アップします。もし可能なら、その人から直接アドバイスをもらうことも有効な方法でしょう。
「焦らず、粘り強く、あきらめず」くりかえしますが、これが一番大切。「今日は1%のスピードアップをめざそう」と考えて仕事を始めるだけでも、プラスに作用するはずです。
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