企画書に興味を持ってもらうために最も重要な要素が、企画書のタイトルです。タイトルに魅力が無い企画書は人を惹き付ける力を持たず、無いように目を通してもらうことすら出来ないでしょう。これは複数の企画書が提出されて競い合うコンペにおいては、致命的な欠点になりえます。
人を惹き付ける企画書のタイトルは、どのように考えればよいのでしょうか。今回は、思わず興味を持ってしまう「企画書」のタイトル例を紹介します。
具体的成果を記載する
その企画書の内容を実践するとどのような成果が得られるのか、という点を具体的な形でタイトルにすると、人々の興味を引く企画書が出来上がります。
「売り上げを10パーセントアップするための○○」「集客を5割増しにするための○○」「業績一位を獲得する○○」など、成果を具体的に例に挙げたような形でタイトルの中に盛り込むことで、読む人が一番知りたいと考えている企画による成果を最初に提示することが可能になり、中身について興味を持ってもらえるでしょう。
ターゲットを明確にする
その企画が誰に向けて行われる企画なのかをタイトルに盛り込めば、企画の方向性が明確に伝わりより興味を引き付けることができます。
化粧品の企画書を例にすると「20代女性向けの○○」というタイトルの企画書と「30代女性向けの○○」というタイトルの企画書では興味を持ってもらえる層が異なります。ターゲットをタイトルの中に盛り込むことで、その企画を必要としている人にだけ企画書を届けることが可能になり、強く関心を持つであろう人にのみ効率よく企画を届けることができるでしょう。
問題点を提示する
企画内容が何らかの問題を改善するための規格である場合、タイトルに問題となっている事実を提示することで企画書の果たす役割が明確になり、問題解決策を提示する企画書であることを一目で理解してもらえるでしょう。
問題の提示はその後の企画内容を理解してもらう時の助けにもなります。企画書の本文は、タイトルで提示された問題に対する解決策の提示という形になるため、問題点の共有が企画書と読む人の間で成立していなければ、そもそも企画を伝えることが不可能になってしまいます。タイトルで問題点を提示することで、明確な形でテーマとなる問題を伝えることが可能になり、読者と企画書の作成者間の認識のズレを防いて、内容を正しく理解してもらうことが出来るのです。
企画書のタイトルは、企画書の顔であり入り口でもあります。見た目だけが良くても、内容が伝わらなくてはタイトルの役割を正しく果たしているとは言えません。人目を引く魅力と、企画書の本文へと導く力の2つがそろって初めてタイトルが有効に機能すると言えるでしょう。タイトルひとつで企画書の価値は大きく変わります。十分に考えたうえで、魅力的なタイトルをつけてください。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう