ブレインストーミングを効果的に活用するために需要になるのが、テーマ設定です。設定するテーマが適切なものでなければ、ブレインストーミングは効果を発揮することができません。ブレインストーミングのテーマは、どのようなものが適切なのでしょうか。今回は、ブレインストーミングのテーマ設定をするときに気をつけたいことを紹介します。
1. テーマはシンプルにする
ブレインストーミングでは、テーマに対して提案されるアイデアが多様であればあるほど効果が高まります。あまりにも複雑なテーマを設定してしまうと、テーマに対するアプローチ方法が限定されてしまい、多種多様なアイデアを発送することができなくなってしまうでしょう。
アイデアは一文であらわされるようなシンプルなものを選んで設定すると、参加者の発想の幅も広がりやすくなり、新鮮で豊富なアイデアが提案されやすくなります。また、テーマをシンプルなものに設定することで、参加者にテーマの意味や目的が正しく伝わるでしょう。テーマを誤解したままブレインストーミングが始まってしまった場合、アイデアもテーマにそぐわないものになってしまいます。
2. 具体的なテーマを設定する
テーマに具体性がなければ、出されるアイデアも抽象的なものばかりになってしまいます。多様で斬新なアイデアはブレインストーミングに欠かせない要素ですが、あまりにも抽象的なアイデアばかりが集まってしまうと、結論をまとめることができません。具体的なテーマを設定することでブレインストーミングが目指す方向性が明確になり、出されるアイデアも問題を理想的に解決する方向を向いたものになるでしょう。
テーマ設定に数値を盛り込むのも有効な方法です。「店の売り上げを伸ばすにはどうすればいいのか」というテーマよりも「店の売り上げを20%伸ばすにはどうすれば良いのか」という具体的なテーマの方が、提案されるアイデアもより具体的なものになり、有効なアイデアをまとめやすくなります。
3. 適切な水準のテーマを設定する
テーマがあまりにもかけ離れたレベルのものである場合は、ブレインストーミングが正しく機能しません。「明日までに世界一の売り上げを出すには」というような現実離れしたテーマでは、提案されるアイデアも有効なものにはならないでしょう。
思考実験としてのブレインストーミングであれば極端なテーマ設定も有効なのですが、問題解決手段となるアイデアを探すためのブレインストーミングであれば、実力で解決できる程度の水準にテーマを設定する必要があります。
適当にテーマを設定してすると、うまれるアイデアでもいい加減なものになってしまう可能性があります。ブレインストーミングを何のために行うのか、アイデアをどのように活用するのか、といったそもそもの目的をよく考えたうえで、慎重にテーマを検討してください。
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