ブレインストーミングでは、参加者の自由で柔軟な発想に基づくアイデアをたくさん収集することが可能ですが、ただアイデアを集めるだけでは意味がありません。収集したアイデアは、きちんと整理してブラッシュアップしなければ効果的に活用することは不可能です。
寄せられたアイデアは素材であり、そのままの形で活用することはできません。最後の段階でアイデアをブラッシュアップすることに成功して、初めてアイデアが有効なものに生まれ変わります。今回は、ブレインストーミングで出たアイデアをブラッシュアップするための方法を紹介します。
1. アイデアを補完する
ブレインストーミングで集まるアイデアは、自由で柔軟な発想から生まれたものであるがゆえに完璧なアイデアではありません。また、シンプルな形で提案されているために、そのままのアイデアではかけている部分や不足している部分も存在します。
アイデアをブラッシュアップする段階では、いくつか役立ちそうなアイデアをピックアップし、参加者による意見交換を通じて不足している部分の補完を行います。アイデアにかけている要素は何か、足りない部分はどこなのか、何を補えばアイデアを価値あるものにできるのかなど、参加者による積極的な意見交換によって、アイデアに足りない要素が追加され、最終的には申し分ないアイデアが形作られていくでしょう。
2. アイデアを連結する
それ単体では効果的でないアイデアであっても、別のアイデアと連結することによって新たなアイデアへと進化し、斬新で有効なアイデアに生まれ変わらせることができます。ブラッシュアップの段階では、アイデアの類似点や共通点を見つけ出してグループ分けをしておくと、似たアイデア同士の関連性がわかりやすくなり、結びつけるべきアイデアをピックアップする作業を効率よく進めることができるでしょう。
また、連結することでアイデア同士の相互作用が引き出され、一つ一つの価値を尊重しながら新たな価値を持ったアイデアへとブラッシュアップされます。
3. 特徴のみを生かす
ブレインストーミングで生み出されるアイデアは、斬新なアイデアでなければなりません。平凡なアイデアを生み出すことは、ブレインストーミングの目的から外れる行為であり、ブレインストーミング自体の価値を否定することになってしまいます。
集められたアイデアの中から特に特徴のある部分のみを拾い出し、その要素を一つの形にまとめ上げていく形でブラッシュアップするやり方もあります。このやり方で生み出されるアイデアは、非常に特徴的で独創性の高いアイデアとなるでしょう。
ブレインストーミングで出たアイデアをどのように活かすかは、ブラッシュアップのやり方次第です。ブラッシュアップのやり方を間違えると、必要な部分を削り落とし平凡な部分のみを利用してありふれたアイデアをまとめることになってしまいます。
斬新なアイデアを生み出す、というブレインストーミング本来の目的を意識しながら、アイデアの良さを引き出す形でブラッシュアップすることが重要です。
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