ブレインストーミングでは、参加者が発言したアイデアをメモしておくことが重要です。発言をメモすることでアイデアが重複することを防ぎ、より多様なアイデアを参加者に求めることができます。
メモには参加者に発言を促す効果もあるため、ブレインストーミングを活性化させる役目も担います。ブレインストーミングでメモをするときは、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。今回は、ブレインストーミングで出たアイデアをメモするときに気をつけたいことを紹介します。
発言内容をそのままメモする
ブレインストーミングで出されるアイデアは、すべてが価値あるものとして扱うのが鉄則です。一見無駄に思える部分に価値を見出すこともあるため、メモを取る時は発言内容をそのままメモし、勝手に省略したり短縮したりすることは厳禁です。
発言内容をそのままメモしておくと、足りない部分を補ったり、余計な部分を別の要素に置き換えたりしてさらにアイデアを発展させることが可能になります。ブレインストーミングにおけるアイデアとはすべてが素材になるので、勝手な判断で発言内容を削ってはいけません。
グループ分けする
ブレインストーミングで出されるアイデアには、その内容や傾向によっていくつかのグループに分けることが可能です。メモする時に類似したアイデアごとにグループ分けしておくと、すべてのアイデア出しが終わった時に全体の傾向を掴みやすくなり、アイデアの整理が簡単に出来るでしょう。
グループ分けはあくまでも目安のものなので、大雑把な分け方で構いません。関連付け作業をするときの手掛かりになる程度の分け方で構わないので、ホワイトボードを使ってメモする時は、事前にスペースをいくつかに区切っておくと、発言内容を内容ごとに分類しながらメモしていくだけで簡単にグループ分けができます。
関係性を示す
派生するアイデアや共通点のあるアイデア同士を結び付けてメモしておくと、アイデア同士の関係性がわかりやすくなり、アイデアを練り上げるときに便利です。
共通する要素や類似点を見つけ出して関係性がわかるように結び付けておけば、アイデアの広がりをビジュアル的に表現できるようになり、メモを見た人が一目でアイデア分布を掴むことができるでしょう。関係性はマインドマップやツリー形式で示すことができますが、箇条書きのアイデアを線で結ぶだけでも、とても分かりやすくなります。
ブレインストーミングで出たアイデアは、それ単体では意味を持ちません。参加者の自由な発想によって提案されたアイデアを整理して、参加者全員の意見交換を通じて有効なアイデアの形にして、初めて効果を発揮します。
メモはブレインストーミングを活発にするための潤滑剤であり、理解を助けるツールでもあります。アイデアの関係性や意味を分かりやすく示すことがメモする時のコツです。
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