仕事をする上で笑顔を意識することは、多くのビジネスシーンでプラスに働きます。もちろん、緊張感をもって臨まねばならない会議や、上司などから注意、叱責を受けるときには、笑顔がマイナスになることは言うまでもありません。
しかし、例えば、重要な取引や契約など、緊張感を必要とするシーンでも、笑顔が良い効果を生むことは多いでしょう。仕事における笑顔の効果にはどんなものがあるか、考えてみましょう。
1. 他者からの好印象
仕事上で笑顔を意識する効果といえば、誰もがまず「他者からの好印象」をあげるでしょう。仕事が複数の人間関係の上に成立する活動である以上、他者からの好印象が自分の仕事に良い効果をもたらすことは言うまでもありません。対人的な職種でなくても、1人だけで自己完結する仕事でない限り、接する相手に好印象を持たれることが、自分の仕事にプラスに働くと言っていいでしょう。
笑顔一つで大きな契約を取れる、大きなプロジェクトを成功させるということは、まず考えられません。しかし、同じ仕事をする際、笑顔を持って取引先やチームメンバーと接するのとそうでないのとでは、結果に小さくない違いが生じるもの。TPOをわきまえた上で、笑顔を意識して仕事をすることは、プラスにはなってもマイナスになることはほとんどないと言っていいでしょう。
2. 笑顔は、実は自分の仕事の成長のために最大の効果を発揮する
仕事上で笑顔を意識する最大の効果は、実は他者からの好印象ではありません。自分の仕事の成長にもっとも有効な方法が「笑顔」なのです。「人間は感情に応じた表情を自然に作るもの」と考えがち。それは間違ってはいませんが、それだけでは十分ではありません。つまり「人間は多くの場合、表情が感情を作るもの」ということ。
「悲しいから泣く。泣いていると、よけいに悲しくなる」ということは、誰もが経験しているのではないでしょうか。あるいは俳優は「泣く」という演技をすることで、本当に悲しくなり、迫真の演技ができるということもあります。
つまり、人間は「表現が心理に影響を及ぼす動物」なのです。ですから、仕事をするときに意識して笑顔を作ることによって、気持ちも明るくなります。気持ちが明るくなれば、自然にポジティブ思考になります。ポジティブに物事を捉えることができれば、仕事の成果は高まります。つまり、「笑顔」が自分の仕事の成長を導いてくれるのです。
3. 心身ともに充実した状態で仕事に取り組める
笑顔は心理的なプラス効果をもたらすだけではありません。体にも良い影響を及ぼすことが、医学的にも証明されています。抵抗力を高める効果もありますから、「ストレスや病気に強い体」を作ってもくれるのです。ビジネスマンにとって「抵抗力の強い体」は、何よりの「資本」。強い体を作ってくれる笑顔は、もっとも安上がりな健康法と言っていいでしょう。
接客業や、取引先に対する「愛想」だけに笑顔を限定するのは、間違った考え方。たとえばデスクワークでも「微笑」を意識して行うことによって、効率よく、ミスの少ない仕事ができるに違いありません。
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