ビジネスマンにとって「報連相」がコミュニケーションの基本であることは、常識と言っていいでしょう。各自がチーム内で適切な「報連相」を常に意識することで、チーム力は確実にアップします。と同時に、上手な「報連相」を行うことができれば、上司からの個人的評価も高まるのです。難しいことではありません、ちょっとした工夫をすれば誰でもすぐに「報連相上手」になれます。
報告の工夫
「報連相」という言葉は耳になじみすぎていて、何か1つのことのように考えている人もいるかもしれません。しかし3つはそれぞれ別の性格と目的を持つコミュニケーションの種類です。まずはそのことをしっかり認識しておく必要があるでしょう。
さて、上司とのコミュニケーションでもっとも大切なのが「報告」。自分が犯したミスや、対外的に起こってしまったトラブルについては、速やかに上司に報告しなければならなりません。それと同時に、仕事の進捗情況などを報告することも大切な業務です。
いずれの場合も、報告する際のポイントは、詳細な内容の論理的説明です。上司が一度聞いただけでその内容をきちんと把握できていなければ、上手な報告とはいえません。おすすめしたいのが、報告する前に、簡単なメモに説明の内容と話の流れを書いてみること。ポイントだけでなく、漏らしてはいけない細部についてもメモするのです。こうすると、頭の中が整理されますので、筋道だった説明ができるでしょう。
もう1つ、特にミスやトラブルの報告の時は、焦燥感を抱きがちですので、「ゆっくり話す」ことを意識するといいでしょう。ちょっとした工夫ですが、その意識だけで分かりやすい報告になるはずです。
連絡の工夫
連絡をするときのポイントはただ1つ「簡潔さ」です。報告と違って連絡事項は、それほど複雑な内容を持ちません。ですから、内容を正確に、できるだけすっきり伝えるのが、意識すべきことになります。「言い間違い、聞き間違い」を避けるために、特に数字に関する連絡の場合は、メモ書きを渡すといいでしょう。小さな工夫ですが、上手な連絡になるはずです。
相談の工夫
自分の仕事上のことを上司に相談するというのも、大切なコミュニケーションです。上司は相談をもちかけてくる部下を「かわいい」と感じるもの。自分の仕事のためにも、上司との関係のためにも、積極的に相談することをおすすめします。
その時の工夫は、自分である程度の「答え」を用意しておくこと。ただ上司に「どうしたらいいでしょう」と持ちかけるより、「自分はこう考えているのですがいかがでしょうか」とか「2つの案があって迷っています。アドバイスをお聞かせください」と相談したほうが、上司はずっと対応しやすくなるでしょう。同時に、「仕事のことを深く考えている」というアピールにもなるのです。
「報連相」はもちろん、上司からの評価を高めるために行うものではありません。しかし、「上司に良い印象を与えよう」というモチベーションを持っていると、自然に上手な「報連相」になります。それぞれのちょっとした工夫、参考にしてみてください。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう