一流の経営者たちは仕事でさまざまな苦労や努力を重ねたゆえに言葉にも重みがあります。その言葉によって私たちは自信を持つことができ、仕事をするうえでの糧になることも多いはず。経営者たちの心に残る名言を取り上げ、少々の考察を述べたいと思います。
「成功の秘訣は自分で仕事をすることではない。それをやらせる適材を見つけることだ」by A・カーネギー
アメリカの実業家、A・カーネギーは「成功の秘訣は自分で仕事をすることではない。それをやらせる適材を見つけることだ」と述べています。
多くの人はなんでも自分で仕事をこなさないといけない、と思いがちで、与えられた仕事ができないことは仕事ができない人だと思われるのがいやだと考えがちです。そしてできないと自信をなくしてしまいます。
しかし、何でも自分だけでやろうとしても、十分な成果は上がらないものです。そのためには適材を発掘する能力を身につけ、これと見込んだ人を信頼することも大切です。自信をもって、人にお願いできる仕事は任せましょう。
「逆境でふてくされては何も得られない。どう受けとめるかで、道が開ける」by 東芝元会長 岩田弐夫
東芝元会長の岩田弐夫さんは「逆境でふてくされては何も得られない。どう受けとめるかで、道が開ける」と述べています。
入社して配属された所が自分の希望していた部署ではなかったり、同期の仲間は出世しているのに、自分だけ出世ラインから外れて落ち込むこともあるかもしれません。
しかし、そのたびに、ふてくされていたり、悩んでいたりしても何も解決しません。その会社にとどまるかぎり、与えられたポストや立場で着実に成果を上げるように努力するしかないのです。何事も試練と受け止めて“平常心”で励むしかないのです。努力をすれば、見る人は見ているもので、必ず道は開けていくはずです。
「むずかしく考えるな楽しくやれ」の中で「どんな仕事でもまず夢中になって取り組んでみる、それが仕事を面白くする第一歩だと思います」 by セコム最高顧問 飯田亮
セコム最高顧問の飯田亮さんは「むずかしく考えるな楽しくやれ」の中で「どんな仕事でもまず夢中になって取り組んでみる、それが仕事を面白くする第一歩だと思います」と述べています。
「面白くない」という理由で、自分と仕事との間に距離をおいたり、「もっと面白くできる仕事に変わりたい」と、転職していく人は多いです。しかし、そういったタイプの人は転職先でも仕事を通して充実感を得ることは難しいです。最初から面白い仕事とか、充実感のある環境などというものがあるわけではないのです。
仕事は長く続けていくことによって、自らが獲得したり身についていくものであって、自分の仕事を「これが私の天職だ」と言っている人でも、最初からそう思っていたわけではありません。夢中になって与えられた仕事に取り組み、その仕事を完全に自分のものにするにつれて、興味や自信や誇りが生まれてきたのです。
仕事で培ってきた経営者たちの名言は深く、私の心にとても響きます。自信を持って、前向きに取り組みましょう。
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