ロジカルシンキングはビジネスシーンの様々な場面で活用できるスキルです。ロジカルシンキングを活用することで複雑な問題を単純化して理解できるようになり、様々な課題を解決することができるでしょう。
実際のビジネスシーンではロジカルシンキングをどのように活用しているのでしょうか。今回は、ビジネスシーンにおける「ロジカルシンキング」の活用事例を紹介します。
企画書の作成
ビジネスでは企画書が重要な役割を担います。新たな企画を提案する時に重要な企画書ですが、内容が充実していることは当然として、読みやすさも兼ね備えていなければ優れた企画書とは呼べません。
どんなに充実した内容が記載されていたとしても、読む人に伝わらなければ企画は通らず、実現することもありません。伝える力のない企画書は、何の役にも立たないのです。
そんな時に活用できるのがロジカルシンキングです。ロジカルシンキングを活用して企画書を作成れば、複雑な内容を論理的な構成で組み立てることが可能になり、順序立ててわかりやすく書くことができます。ロジカルシンキングを「複雑な内容ををわかりやすく伝える」という活用法で用いることで、誰が読んでも理解しやすい企画書が仕上がるでしょう。
原因の究明
ロジカルシンキングとは、ある一つの事柄を論理的に辿っていくときにも活用できる技術です。演繹法的な論理構成で事実を辿っていくことで、結果をもとに原因を探り出すことが可能になります。ビジネスで何らかのトラブルが発生した場合、原因究明を行わなければなりません。
そんな時にロジカルシンキングを活用すれば、観測できた客観的事実であるトラブルの結果をもとにして、論理的に原因を探ることが可能になります。「売り上げ低下」という事例をロジカルシンキングで考える場合、「売り上げが低下した→商品に問題はない→商品以外に原因がある→最近変化したことは何か→ライバル店がオープンした→ライバル店には競合商品が売られている」というような形で原因を究明することができます。
トラブルの原因究明だけでなく、日常業務の効率が悪い点を探り出し、問題点に対して改善提案をすること出来るのです。
説得
ロジカルシンキングは、主張を論理で構成する時に役立つ技術でもあります。ある主張を他人に対して納得してもらいたいときは、ロジカルシンキングを活用すると効果的です。ロジカルシンキングを使用することで主張を論理的に訴えることが可能になり、正確な裏付けや説得力のある根拠を示すことができます。主張が意義のあるものだと証明することもできるため、人の心を動かすような説得力を持った主張を展開できるでしょう。
説得にロジカルシンキングを用いる事例の典型が裁判です。裁判では裁判官を論理的に説得しなければいけません。ロジカルシンキングを活用した論理的な主張でなければ、裁判官を説得することができず、主張が認められることはないでしょう。
ロジカルシンキングとは複雑な物事を正しく理解するための思考術であり、様々な場面で活用できる技術です。ロジカルシンキングをどう活かすかは、本人の工夫次第です。ロジカルシンキングの活かし方をロジカルシンキングで考えてみてください。
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