ロジカルシンキングの質を高めるためのツールの一つに、ロジックチャートというものが存在します。ロジックチャートを用いることで思考の流れが明確に説明できるようになり、複雑なロジックをシンプルな形で表現できるでしょう。
ロジックチャートは理解の助けになるツールであると同時に、思考を整理して新たなアイデアを生み出す役割も担います。ロジックチャートでは、思考を分類するチャート分けという作業が重要な意味を持つのです。今回は、ロジカルシンキングをするときにチャート分けを行って分析する方法について解説します。
1. ロジックツリー
ロジックチャートの中でも代表的なものがロジックツリーです。ロジックツリーとは、ロジックのつながりをツリー上に表現したチャート分けのことで、思考の流れを説明するのに最適のチャート。ロジックツリーの基本的なスタイルは、命題の分析を矢印で結んでいくものです。命題を分析した結果を次々に矢印で結んでいくことで、思考を段階的に分析しながら論理を構成していくことが可能になります。
どのような事実を分析すると、どんな結果が出るのか、糖関係性がわかりやすいチャートなので、一つの事実から論理展開をして結論を探る時に最適のチャート分けと言えるでしょう。ロジックツリーと類似したチャートに、ピラミッド図があります。これは関係性が層状になっているときに最適のチャートであり、それぞれの関係性をピラミッドに見立てて表現したチャートです。
2. ベン図
属性(クラスタ)を円で表現し、重複する属性や属性ごとの関わりを表現するチャートベン便図です。ベン図は複数の要素が密接に絡み合っているときに、その要素同士ががどのように重なっているのか、を表現するのに向いているチャートと言えます。
ベン図は複数の属性にまたがっている事例を表現するためのチャートであり、それぞれの属性が独立して存在している場合は役に立ちません。属性の重複がどのような論理で成り立ち、どのような結果をもたらすかを表現することはできますが、それぞれの属性ごとの論理性を証明するためのモノでないので注意してください。
3. 二次元マップ
分析結果を二次元の関係性で表現したチャートが二次元マップです。二次元マップには縦軸と横軸があり、それぞれの要素に対して分析結果がどの位置に当たるのかを表現するチャートになります。
二次元チャートはそれぞれの要素に対する評価を提示するチャートなので、複数の分析結果がどのような評価なのかを一度に提示することができます。評価軸が二本しかないので、分析に用いる要素が二種類の場合にのみ使用可能なチャート分けです。
チャートはロジカルシンキングの過程や結果をビジュアル的に表現するための補助ツールです。チャートを利用することで複雑な分析結果をシンプルに示すことが可能になり、誰が見ても一目で理解できるようになります。
チャートを利用すれば、論理的な構成をさらにわかりやすく整理することができるでしょう。チャートをさらにロジカルシンキングに活用すれば、新たな段階へ分析を進めることができるはずです。
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