プレッシャーと聞くと仕事の邪魔をする悪いものと捉えがちですが、プレッシャーを上手に使うことで仕事の質を高めることも可能です。プレッシャーが無ければ仕事の対する緊張感を失ってしまい、まじめに仕事に取り組む姿勢が生まれません。過度なプレッシャーは禁物ですが、適度なプレッシャーは仕事をしていくにあたって必要不可欠なものであるといえます。
もし、あなたが後輩に仕事を指示することになった場合、上手にプレッシャーをかけることで後輩の持つ隠れた能力を引き出し、より質の高い仕事をさせることも可能です。今回は、後輩に仕事でのプレッシャーの上手な与え方について解説します。
仕事の意義を示す
指示した仕事がどれだけ意義のあるものかを提示すれば、後輩は仕事に対して緊張感を持って接するようになり、心地よいプレッシャーを感じながら仕事をしていく姿勢が生まれるでしょう。仕事の意義とは、その仕事が成功することでどのようなことがもたらされるのか、によって示すことができます。
「この仕事が成功すれば会社は莫大な利益を得る」「仕事が完璧に遂行されれば子供たちが喜ぶ」「仕事がうまくいくことで地域の安全が向上する」等、仕事を完了させることでどのような結果が生まれ、誰が喜ぶのかを具体的に示すことで、後輩は仕事に対して適度なプレッシャーを感じるでしょう。
仕事が意義のあるものであれば、プレッシャーだけでなく仕事に対する意欲やモチベーションも生まれます。仕事の意義とはやりがいであり、達成感を生むものでもあるのです。
期待を示す
「君ならできる」「君を見込んで仕事を任せる」「君にしか頼めない仕事だ」「この仕事は君にふさわしい仕事だ」など、後輩に対して期待していることを伝えれば、後輩には頼りにされて誇らしい気持ちと、期待に応えなければならないというプレッシャーが生まれます。
誰かの期待に応えたい、という気持ちは能力以上の仕事をする可能性を引き出す気持ちです。人は自分の都合や気持ちのためだけでは、100パーセントの力を発揮することは不可能です。全ての能力を最大限に発揮して限界を超えた素晴らしい結果を生み出すためには、他の誰かのために、という気持ちが不可欠になります。
期待とは後輩に対する信頼の証であり、信頼に応えたいという気持ちがパフォーマンスを引き出します。プレッシャーが時として有効なのは、このような理由があるからに他なりません。
プレッシャーはもろ刃の剣です。仕事の質を高める効果もありますが、やり過ぎれば仕事の進行に重大な支障をきたす恐れがあります。プレッシャーをかけるときは様子を見極めて、適度なバランスを保つように細心の注意を払いましょう。
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