グループディスカッションに、ブレインストーミングを導入することでより活発な意見交換が可能となり、他者の意見を参考にしながら、より有益なアイデアを生み出すことが可能になります。今回は、グループディスカッションにおいてブレインストーミングをする時の進め方について解説します。
1. 課題を設定する
ブレインストーミングを実行するためには、まず最初に課題を設定しなければなりません。ブレインストーミングの基本的なスタイルは課題に対してそれぞれの参加者が意見を表明するところから始まります。
課題はシンプルな形式で提示する方が、その後のブレインストーミングを進めやすくなります。あまりに細かい議題を設定してしまうと、参加者の発想の幅が狭まってしまい自由で斬新な発想の邪魔をしてしまうでしょう。
設定した課題の前提条件や基本情報を参加者に伝えておかないと、ブレインストーミングを行ったとしても誤った結果が出てしまうので注意してください。課題が設定されれば、グループのメンバーはそれぞれの考えを思案することができます。ディスカッションに必要は発言は課題によって生み出される、ということを念頭に置いて課題を考えてください。
2. 発言する
参加者が課題に対してどう思っているのか、という意見表明をすることでブレインストーミングは進行します。意見には優れたものもあれば、取るに足らない荒唐無稽なものもありますが、発言内容を批判したり発言を妨害するような行為をしてはいけません。ブレインストーミングが目指すのは活発な意見の中から優れたアイデアを生み出すことであり、個人の意見がどのようなものであるかは問題ありません。
常識に捉われない斬新なアイデアを生むためには、むしろ荒唐無稽なアイデアや実現不可能に思えるようなアイデアの方が、ブレインストーミングというスタイルにはあっています。
荒唐無稽なアイデアでも、他者との意見交換を通じて磨き上げていくことで、課題を見事に解決するようなアイデアになるかもしれません。ブレインストーミングが目指すのはまさにその状態であり、平凡なアイデアよりも、常識に捉われない奇抜なアイデアの方が歓迎すべき発言になります。
3. 練り上げる
それぞれの出したアイデアをさらに活用することで、より優れた有益なアイデアへと練り上げていくことができます。出されたアイデアの中から共通するものをまとめたり、異なる2つの意見を連結したり、別の切り口からとらえてみたり、参加者によって出された元となるアイデアをディスカッションを全員で練り上げていくことで、一人では思いもつかなかったような斬新なアイデアへと成長していくのです。
課題を理想的な形で解決するようなアイデアが完成したら、それがディスカッションにおけるブレインストーミングの効果となり、結論としてまとめられます。
グループディスカッションはブレインストーミングの実践に非常に適しています。重要なのはディスカッションに参加するグループの人数です。
参加人数が多すぎても少なすぎても、ブレインストーミングは正しく機能しません。参加人数は6人前後が理想的な人数です。最高の結論を導き出すために、ディスカッションに参加するグループの人数を調整しておきましょう。
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